下肢静脈瘤の予防に貧乏ゆすり

足の血管が浮き出たり
血管の色が浮き出て外見が悪くなり、
そのために人前で足を見せることに気が引けて、
スカートがはけなくなったり、
最悪の場合、腫瘍化する場合もある
下肢静脈瘤という病気をご存知でしょうか?

朝起きた時には、
なんともないのですが、
夕方になると仕事がつらくなるほど
足がだるくなる、重い、火照るという症状があれば、
下肢静脈瘤の疑いがあります。

看護師のように
毎日立つ姿勢の仕事が多い女性に
多く見られます。

これは、ふくらはぎの筋肉によって
足の血液を心臓へとスムーズに
押し上げられていないことが原因で、
足を重く感じたり、
疲れやすいといった症状を感じるのです。

特に足首、足の甲やすねに
むくみがみられるケースが多く、
すねの皮膚を指で押してみて、
指の形が残れば、
むくみがあるということになります。

また統計的に下肢静脈瘤の人は、
足に疲労が蓄積されていることで、
夜間や夜明けにこむら返りを起こす傾向が高いことが
報告されています。

下肢静脈瘤の予防や改善には、
ふくらはぎの筋肉を動かすことが有効です。

ふくらはぎの筋肉は、
静脈の血液が流れるための
重要なポンプとしての役割を担っています。

ふくらはぎの筋肉が衰えると
歩く速さが遅くなり、
地面を蹴る力も弱くなります。

したがって、ウォーキングなどで、
ふくらはぎの筋肉トレーニングをすれば
ポンプの性能が改善され、
血液を送り返す能力も増します。

なかなか外出ができないならば、
貧乏ゆすりが
下肢静脈瘤予防のための
筋肉トレーニングとして
効果的です。

これは、貧乏ゆすりをすることで
静脈血の流れを担っている
ふくらはぎの筋肉をしっかり動かすことが
できるためです。


貧乏ゆすりの功罪

「無くて七癖」とは、
どんな人でも多かれ少なかれ、
癖はあるものだという例えのことですが、
貧乏ゆすりもその一つと言えるでしょう。

貧乏ゆすりは、
座っている時、
無意識に半身(特に足)を
揺らし続ける行為です。

人に指摘されるまで気づかないことも多く、
向かいに座った人が
貧乏ゆすりをしているという場面に、
よい印象を持つ人は少ないでしょう。

貧乏ゆすりという言葉自体も、
あまり良くない印象を持ちます。

その言葉の由来としては、
なにかしら不安や緊張が高まっている時に、
膝や足をゆすっている動作が、
あたかも貧しいために寒さや空腹に
耐えているように見えるため、
とも言われています。

その落ち着きのない様子は、
人前での礼儀としては、
印象悪いのですが、
肉体的には、
むしろ健康に良いと言えるのです。

脚の静脈は心臓から遠い位置にあるため、
動脈のように心臓のポンプ作用は行き届きません。

地球の重力などによって
下半身に滞りやすい血液を
ポンプのように心臓へ送り返してくれる役目を
担っているのがふくらはぎです。

礼儀としては疎まれる貧乏ゆすりには、
下半身に静脈血が滞るために引き起こされるむくみを
解消する効果があるのです。

その運動を健康器具に取り入れた
「貧乏揺すりマシン」も販売されています。

関節表面が傷ついた膝関節を
繰り返し動かすことで、
傷ついた軟骨が修復される、
という原理に基づいた健康器具といえます。


トクホのビールができる!?

トクホのビールって、
体にいいビールってこと?

これはもう、
ビール好きの人間にとっては、
何とも素晴らしい朗報に聞こえるのですが
一体どんなものなのでしょうか。

まず、確認したいのが、
このビールは、
ノンアルコールビールです。

ノンアルコールビールとは、
アルコールの含有量が
1パーセント未満のビールのことで、
正確に言えば、
ビール風味の飲み物ということになります。

最近では、
全くアルコールを含んでいない
本当に0%のものも増えています。

トクホとは、
「特定健康用食品」を略した言葉で、
「特定の保健の目的で摂取する者に対し、
その摂取により当該保険目的が
期待できる旨の表示が許可された食品」
と定義されています。

つまり、
おなかの調子を整えるのに役立ったり、
血中のコレステロール値を
正常に保つのを助けたりするなど、
特定の保健の効果が
科学的に証明されている成分を
含んでいる食品ということです。

トクホのノンアルコールビールは、
食物繊維により糖の吸収を穏やかにすることや
高濃度茶カテキンにより脂肪を
消費しやすくするなどの効果が、
認められたようです。

法律上は、
清涼飲料水に分類されるノンアルコールビールですが、
お店では、お酒のコーナーに並べてあり、
購入する時に、年齢確認をされることもあります。

これは、未成年者がお酒に興味をもったり、
成人後の飲酒量が増えたりすることに対する
倫理的な配慮で、
ノンアルコールビールは
あくまでも大人の飲み物だということです。

健康上の配慮から、
ノンアルコールビールの需要が
増えていると言われていますが、
トクホのビールとなれば、
さらに積極的に手が伸びる人々が
増えるのではないでしょうか。

ただ、他のトクホの食品と同様に、
何にでも効果があるというわけでもなく、
過剰摂取すれば、
かえって害になるということもありますので、
飲み過ぎにはやはり注意しましょう。


新ジャンルの冷凍リンゴ

冷凍ミカンは、
このブログを読んでいる読者のみなさんも
食べたことがあることでしょう。

シャリシャリとしたシャーベットの食感を
楽しむこともできますし、
少し時間をおいて溶かすと、
天然果汁100%のジュースを楽しむことが出来ます。

冷たいと、味も薄く感じるはずなのですが、
普通のみかんよりもっと甘かったような記憶があります。

学校給食にもよく出されて、
欠席者の分が余りでもしようものなら、
し烈な争奪戦が繰り広げられたものでした。

今、冷凍ミカンならぬ『冷凍リンゴ』が
ちょっとした話題になっています。

この冷凍リンゴは、
リンゴの産地である福島県で、
冷凍ミカンと同様に
学校給食に出されています。

冷凍リンゴの作り方は、
至って簡単で、
皮をよく洗ったら、
そのまま丸ごと冷凍室で
一晩冷やすというものです。

その作り方の簡単さと美味しさで、
はまってしまう人も多いようです。

とにかく、冷凍庫に入れれば、
ミカンやリンゴ以外でも、
冷凍フルーツができるわけですが、
パイナップル、バナナ、ライチや
マンゴスチン、ピオーネ(巨峰の一種)など、
繊維が豊富で水分量が多すぎない果物が
冷凍に適していて、美味しいです。

お風呂上りや夏の暑い日に食べるアイスクリームは、
格別ですが、カロリーがちょっと気になるという人も
多いかと思います。

冷凍フルーツならば、
カロリーも抑えられますし、
生のフルーツよりもビタミンCや抗酸化物質の含有量が多い
という研究結果もあります。

スーパーに売ってあるカットフルーツを利用して、
自分の好みの味を探してみるのもいいのではないでしょうか。


パリ流江戸しぐさ

江戸時代に考えられたとされ、
隣人の心得集とも言われる「江戸しぐさ」は、
現代人の規範を知るのに大変役に立ちます。

道ですれ違うときに、
傘がぶつからないように
少し傘を傾けて上手にすれ違う「傘かしげ」や、
隣り合わせの人とこぶし一つ分の余裕を持って座る「こぶし腰浮かせ」など、
現代の人にとっても貴重な助言集です。

このような他人へのおもいやりは、
日本独自のものと考えられがちですが、
おもいやりの心は世界共通です。

ヨーロッパでは、
初対面の人であっても気軽に会話ができ、
コミュニケーション能力が高いと言えます。

特にお年寄りに対して敬意払う姿は、
感動的です。

パリに住む友人が地下鉄に乗っていた時のことです。

お年寄りと青年が、
楽しげに話している場面に遭遇しました。

その様子は、おばあさんと孫といった雰囲気です。

パリのオペラ座駅で、
二人と友人は共に下車し、
地上までの通路でも、
相変わらず二人は、
会話を弾ませています。

オペラ座正面の出口は、
数十段の階段があるのですが、
若者は、おばあさんの荷物を手に持って
並んで上っていきます。

さらに地下鉄の出口にある重いドアを開けて、
おばあさんをエスコートします。

外にでると、急に空が広がり、
オペラ座の金色に輝く女神像が
眩しく輝いています。

二人は、さよならの挨拶をすると、
おばあさんは出口広場の右側へ渡り、
青年は、その反対側へと行きました。

二人はただの通りすがりだったのです。

このさりげない若者の親切と、
受け側であるおばあさんの態度は、
押し付けがましくなく、
またへりくだるわけでもない距離感に
友人は、大変感銘を受けたそうです。