乳酸菌が作る乳酸のメリットとは?

乳酸は、ヒトを含め、
動物や植物の組織に存在する酸です。

糖が分解されてできる有機化合物の一種で、
ヨーグルトや味噌、乳酸菌飲料などに含まれ、
自然界に広く存在しています。

乳酸菌が作り出すのが乳酸は、
ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品にも
多く含まれています。

乳酸菌が作る乳酸は、
棲む環境を酸性に変えるため、
他の有害微生物(食中毒菌や腐敗菌)の繁殖を
抑えることができます。

乳酸菌によって発酵した牛乳は、
たんぱく質が分解され、
消化吸収を助けてくれるので、
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするといった人でも
ヨーグルトであれば食べることができます。

また食感も良くなります。

乳酸発酵の過程で、
乳タンパク質がプリン状に固まり、
舌触りがなめらかになり、
乳酸菌のさわやかな酸味は
食欲を高めてくれます。

腸内まで届けば、
乳酸菌は腸内に棲む善玉菌にとって、
頼もしい応援団といえます。

乳酸菌によって作られた乳酸は、
文字通り酸性の物質です。

腸内の悪玉菌はアルカリ性で活動します。

逆に腸内に多く存在する善玉菌は
弱酸性環境でよく存在しますから、
乳酸菌が腸内に多ければ、
悪玉菌の繁殖が抑えられ、
腸内環境を守ってくれます。

腸内環境を整える乳酸菌が
活発に働くことで、
お通じや便臭の改善といったおまけも期待できます。


ココアの健康メモ

チョコレートやココアの原料となるカカオ豆には、
カルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄分など、
ミネラルがバランスよく含まれています。

原料として加工したカカオ豆に
砂糖や脂肪分などを加えれば
チョコレートになり、
脂肪分を取り除いて粉末にすれば、
ココアになります。

コーヒーやお茶が、
抽出した液体を飲むのに対して、
ココアは、
加工されたカカオ豆の粉末を
そのまま溶かして飲むので、
含まれる栄養をすべて摂ることができる
メリットがあります。

ココアには、
体内の活性酸素を取り除く
抗酸化作用でよく知られている
ポリフェノールを豊富に含んでいます。

カカオポリフェノールの抗酸化力は、
赤ワインの2倍、紅茶の40倍とも言われています。

またココアには、
脳内物質のセロトニンに働きかけて
リラックスさせる作用があると言われている
テオブロミンも含まれています。

遊離脂肪酸のカカオFFA(Free Fatty Acid)である
オレイン酸とリノール酸は、
胃潰瘍の原因とされている「ピロリ菌」を
殺菌する効果があります。

ココアの食物繊維であるリグニンには、
便通促進、コレステロール低下作用、
血圧低下作用などがあります。

このようにバランスの取れた
健康栄養食品であるココアは、
忙しい現代人が、カラダによいものを
サッと摂ることができる
ピッタリの一品といえます。


醤油の「抗酸化力」とは?

和食が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
日本の食文化は、既に世界中の人達から支持されていましたが、
世界遺産に登録されたことで、
ますます注目度が上がることは間違いなさそうです。

海外の方が、まず最初にイメージする日本の食といえば、SUSHI(寿司)でしょう。
しかし、日常の食卓に身近なものとなると「SOYA(醤油)」です。
海外旅行を経験されたことのある方は既にご存知でしょうが、
現地にある多くのスーパーマーケットの調味料コーナーには、
醤油が並んでいます。
旅先で馴染みのある調味料が並んでいると、
携帯用の小びんを手に入れて、
現地食の味付けが舌に合わない時の心強い助けになりますね。

ところで、和食調味料の代表である醤油には、
すばらしい抗酸化力があることをご存知でしょうか?

抗酸化力とは、老化の原因となる「活性酸素」の働きを抑える効果のことです。
フルーツや野菜、ワインに含まれていることは広く知られていますが、
その力が醤油にもあるのです。
国立シンガポール大学の研究チームが明らかにしたその効果は、
ビタミンCの150倍、赤ワインの10倍ということです。
※シンガポールThe Straits Times紙 報道

主任研究員であるバリー・ハリウェル教授によると、
醤油には血流を促進する効果もあるということです。
世界も認める大豆の発酵食品である醤油は、
今後も注目されることでしょう。
ただし、醤油には塩分が多く含まれているので、
摂りすぎには注意が必要ですね。