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2015年型インフルエンザワクチンとは

高熱が特徴で、場合によっては重症化することもある
インフルエンザを予防する対策として、
毎年インフルエンザ予防接種を、多くの方が受けられています。

予防接種を受けることで、
インフルエンザに罹患しないというわけではありませんが、
重症化せずに比較的軽い症状で済むのが予防接種の利点です。

従来、予防接種用のワクチンは、
流行しそうな3種類のウイルス株を毎年選定し、
インフルエンザ用のワクチンとして製薬会社が流通させていました。

2014年のインフルエンザ予防接種ワクチンは、
A型インフルエンザワクチン1類
A型インフルエンザワクチン2類
B型インフルエンザワクチン1類
でした。

しかし、2015年の予防接種ワクチンでは、従来のものに加え、
B型インフルエンザワクチン2類を追加して、
4種類のウイルスに対応したものとなりました。

これによって、
A型・B型どちらかのインフルエンザが流行した場合も、
または両方が流行したとしても、効果が期待できます。

反面、製造工程が増えるため、
病院などへの卸値は高くなりました。

もともとインフルエンザ予防接種は自由診療のため、
予防接種の料金は医療機関によって差があります。

これから予防接種するのであれば、
事前に電話などでお問い合わせすると良いでしょう。


おいしく米を噛む

「太陽」と呼ばれる体のツボがあります。

食べ物を噛むために口を動かした時、
筋肉が動くところです。

いわゆる「こめかみ」辺りです。

目が疲れた時や頭痛がする時に
このこめかみを気持ち良い程度の強さで押すと、
症状が和らいだという経験をされた方も
少なくないでしょう。

こめかみのツボ=太陽には、
「眼医者ごろし」という異名もあり、
昔から眼の疲れの予防と改善に
効果があると言われています。

こめかみという呼び方は、
生米を固いまま食べていた古代に、
米を噛む時にこの場所がよく動くことから
そのような呼び名になったと伝えられています。

今では、
ふっくらと炊いたお米を食べることが標準となったため、
お米をよく噛んで食べるという機会は少なくなりました。

ましてや秋に収穫されたばかりの新米は、
噛まずに飲み込みたいほど美味しいものです。

一方、旨いということを言い表す時に、
「噛めば噛むほど味が出る」という表現があります。

米の成分の8割ぐらいは、でんぷんです。

精米された状態の白米のでんぷんは、
炊くことで消化のよいでんぷんに変化します。

このでんぷんは、噛むことで
口の中に分泌される唾液に含まれる消化酵素によって、
マルトース、甘い麦芽糖に分解されます。

つまり、噛めば噛むほど甘く美味しくなるというわけです。

古来から食事の時の行儀として、
ひとくち食べ物を口に入れたら、
30回は噛みなさいと言われてきました。

しかし最近では、柔らかい食べ物が多くなったため、
噛む回数が50年くらい前に比べて、
半分に減ってしまったといわれています。(※1)

よく噛んで食べることは、
お米の味がより美味しくなるだけでなく、
脳の働きを活発にする、 歯の病気を防ぐ、
胃腸の働きをよくするなど、体にとってよい効果があります。

先人の伝えには確かに意味があるということです。

よく噛むことで、この時期しか味わえない新米を
より健康的に美味しく味わって下さい。

※1 噛む回数について
新潟農学部応用生物化科 大坪研一教授の情報による。


静かなる歯の病とは

虫歯のない人は、歯科医とは縁がなくても良いと
思っていらっしゃる方が少なくありません。

口の中が健康と聞かれた時に、
「虫歯は全部治療したので大丈夫。」あるいは
「ときどき痛む歯はあるけど、歯科医に行くのはもう少し先で良い…」など
痛む歯があるかどうかという答えになってしまいます。

しかし、歯科医院でくわしく調べると、
35歳以上の約80パーセントの人が
病気を患っているという調査結果があります。

虫歯のはじまり定義とは、
歯の表面に細菌が付着し、
エナメル質を溶かすことです。

虫歯初期の段階では、
表面がわずかに黒ずんで、
冷たい食べ物がときどきしみる程度です。

外見とは裏腹に歯の内部で
虫歯は広がっていきます。

神経のある部分(歯髄)まで虫歯菌に侵されると
痛みがひどくなり、さらに虫歯が進行すると
歯髄は、最終的には死滅してしまいます。

このような虫歯の進行については
広く知られているのですが、
歯周病についての情報は
まだまだ正しく知られていません。

歯周病の初期症状は、
これといった痛みをあまり感じることはなく、
歯肉が赤く腫れ、歯を磨く時にわずかに血が出るなど
目立った兆候はありません。

しかし、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる袋が
知らず知らずのうちにできていきます。

歯周ポケットの中にたまった歯垢が
硬くなった歯石に変化していきます。

この時点で治療を始めないと
歯周ポケットはさらに大きくなり、
膿が出るようになります。

歯の根元の肉(歯肉)が後退して、
歯を入れ置く槽という意味を持つ歯槽骨が減って、
歯はグラグラになり、最終的に歯は抜け落ちます。

虫歯と違い歯周病は、歯周病はほとんど症状が現れずに
進行するという点です。

虫歯のように痛みが知らせてくれることなく
病が進行するので、歯を磨く時に、
歯茎の色などをこまめにチェックする必要があります。


冷たい朝に目覚めの工夫

ここ数日、涼しさを通り越して、
朝夕はめっきり初冬の寒さを感じる気温になってきました。

布団の中が居心地良く、時計とにらめっこをしながら、
起きるタイミングを粘っている方もいらっしゃるでしょう。

寝覚めたばかりは、体の筋肉がこわばっていますので、
布団の中でストレッチしてから起きると血流が促され、
朝の活動を始めるきっかけをサポートしてくれます。

ストレッチをすると筋肉は刺激を受けることで、
自律神経の働きが良くなります。

有酸素運動(エアロビクス)や筋肉に負荷をかけることで、
血流はよくなりますが、
ゆっくり行なうストレッチが血流を促すということは
あまりイメージできません。

動脈から送り出される血液は、
手足の末端まで心臓のポンプ活動によって、
酸素や栄養素を送り届けます。

送り出された血液が、
再び心臓へと送り戻されるには、
心臓の役割を手足の筋肉が代行します。

したがって、エアロビクスやウォーキングのような動作を行わなくても、
ゆっくり筋肉を動かす布団の中のストレッチであっても
筋肉が動くことで血流が良くなります。

睡眠時の横になった姿勢から、
日中に活動するための縦に起き上がった姿勢に移行する前に、
布団の中で手足を背伸びの要領でのばす、
足の裏をおしりにつけてゆっくり体をそらすなど、
チョットした筋肉のストレッチが脳への血流を促し、
スッキリと起きるための手助けをします。


冷え性予防の暮らし方

人の体温には1日を通じてリズムがあり、
眠りとの関係も深いことが分かっています。

活動する日中は体温が上昇し、
夜になると体にたまった熱(深部体温)を下げるために
手や足先の末梢の血管を拡張させて血流量を増やして、
熱を放出(熱放散)します。

こうした体のリズムが崩れると、
色々な症状となって、体調を崩す原因になります。

眠り始めの約3時間のうちに成長ホルモンの分泌が盛んになります。

成長ホルモンは、体の機能を修復し、
各器官の働きも回復させてくれます。

ちゃんと寝ることに心がけることは、
体の機能が正常に保てるために必要です。

ただし、夜の気温が急に下る秋の夜は、
布団の中に入っていても手足が冷たいまま、
なかなか眠りにつくことができないこともあります。

冷えは、血行が悪い状態のところに起こります。

心臓から一番遠い足は、
うっ血して冷えが起こりやすい場所です。

就寝直前に足湯をする、布団の足元に湯たんぽを入れておくなど、
冷やさないひと工夫が、眠りを誘うのに効果的です。

日中に立ち仕事が多い人は、
夜になっても足のむくみが取れない人も少なくありません。

むくみは足の冷えを悪化させますので、
足を水平にして、足首や足指を動かして血行を促すと良いでしょう。

足元を温める安眠用の5本指ソックスなどもありますが、
サイズの合わないものを使うとふくらはぎが圧迫されて、
うっ血の原因となります。

日頃、同じ姿勢をとることが多い人は、
こまめに体を動かして血行を良くする工夫を
生活の中に取り入れましょう。

階段を使う、日頃利用する駅やバス停への道をのばすことからでも
運動する機会は増やせます。

過ごしやすい夜から肌寒い夜に移っていくこの時期は、
本格的な寒さが始まる前に冷えへの備えを整えましょう。


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