1 / 212

静脈の流れを促すふくらはぎ運動

年齢や性別、身長や体重によって異なりますが、
人間の体の約60~70%は水分で満たされています。

この水分は、
体液として血液や細胞の間に入って
生命維持のために、
さまざまな役割を果たしています。

体内の水分は、
そのままそこに留まることはなく、
汗や尿として排出されるため、
失われた水分を補給しなければなりません。

飲まれた水は、胃から十二指腸、小腸、大腸へと
移動する中で、
多くは小腸や大腸で吸収され、
血液へと移行します。

体をめぐる血液は、
心臓のポンプ作用で、
動脈を流れて全身へ運ばれます。

勢いよく流れる血液の勢いに耐えるため
動脈は、分厚い構造の壁をもっています。

末端まで辿り着いた血液は、
逆流防止用の弁が付いている静脈を通り、
二酸化炭素や老廃物を含む血液を
心臓へと押し戻していきます。

動脈と比較すると、静脈血管の壁は薄く、
しかも静脈の細胞は、
年齢を重ねるとともに弾力性が低下します。

弾力性が失われた静脈の血管壁は、
血液の流れが滞ると、
その太さが広げられて、
静脈瘤ができる可能性が高まります。

特に下半身の静脈血は、
重力に逆らって流れなければならないため、
その流れが滞らないよう、
スムーズに血液を移動させることが大切です。

そのための大きな役割を果たすのが、
第二の心臓とも呼ばれている
ふくらはぎの筋肉ポンプ作用です。

歩いたり、マッサージなどをすることで、
静脈の血液の流れをサポートすることもできますが、
手軽な方法の一つとして「貧乏ゆすり」があります。

作法としてはあまり良くないイメージを持つ
貧乏ゆすりですが、
貧乏ゆすりによるふくらはぎの運動は、
下半身の血液の流れを促す、
効果的な方法といえます。


下肢静脈瘤の予防に貧乏ゆすり

足の血管が浮き出たり
血管の色が浮き出て外見が悪くなり、
そのために人前で足を見せることに気が引けて、
スカートがはけなくなったり、
最悪の場合、腫瘍化する場合もある
下肢静脈瘤という病気をご存知でしょうか?

朝起きた時には、
なんともないのですが、
夕方になると仕事がつらくなるほど
足がだるくなる、重い、火照るという症状があれば、
下肢静脈瘤の疑いがあります。

看護師のように
毎日立つ姿勢の仕事が多い女性に
多く見られます。

これは、ふくらはぎの筋肉によって
足の血液を心臓へとスムーズに
押し上げられていないことが原因で、
足を重く感じたり、
疲れやすいといった症状を感じるのです。

特に足首、足の甲やすねに
むくみがみられるケースが多く、
すねの皮膚を指で押してみて、
指の形が残れば、
むくみがあるということになります。

また統計的に下肢静脈瘤の人は、
足に疲労が蓄積されていることで、
夜間や夜明けにこむら返りを起こす傾向が高いことが
報告されています。

下肢静脈瘤の予防や改善には、
ふくらはぎの筋肉を動かすことが有効です。

ふくらはぎの筋肉は、
静脈の血液が流れるための
重要なポンプとしての役割を担っています。

ふくらはぎの筋肉が衰えると
歩く速さが遅くなり、
地面を蹴る力も弱くなります。

したがって、ウォーキングなどで、
ふくらはぎの筋肉トレーニングをすれば
ポンプの性能が改善され、
血液を送り返す能力も増します。

なかなか外出ができないならば、
貧乏ゆすりが
下肢静脈瘤予防のための
筋肉トレーニングとして
効果的です。

これは、貧乏ゆすりをすることで
静脈血の流れを担っている
ふくらはぎの筋肉をしっかり動かすことが
できるためです。


貧乏ゆすりの功罪

「無くて七癖」とは、
どんな人でも多かれ少なかれ、
癖はあるものだという例えのことですが、
貧乏ゆすりもその一つと言えるでしょう。

貧乏ゆすりは、
座っている時、
無意識に半身(特に足)を
揺らし続ける行為です。

人に指摘されるまで気づかないことも多く、
向かいに座った人が
貧乏ゆすりをしているという場面に、
よい印象を持つ人は少ないでしょう。

貧乏ゆすりという言葉自体も、
あまり良くない印象を持ちます。

その言葉の由来としては、
なにかしら不安や緊張が高まっている時に、
膝や足をゆすっている動作が、
あたかも貧しいために寒さや空腹に
耐えているように見えるため、
とも言われています。

その落ち着きのない様子は、
人前での礼儀としては、
印象悪いのですが、
肉体的には、
むしろ健康に良いと言えるのです。

脚の静脈は心臓から遠い位置にあるため、
動脈のように心臓のポンプ作用は行き届きません。

地球の重力などによって
下半身に滞りやすい血液を
ポンプのように心臓へ送り返してくれる役目を
担っているのがふくらはぎです。

礼儀としては疎まれる貧乏ゆすりには、
下半身に静脈血が滞るために引き起こされるむくみを
解消する効果があるのです。

その運動を健康器具に取り入れた
「貧乏揺すりマシン」も販売されています。

関節表面が傷ついた膝関節を
繰り返し動かすことで、
傷ついた軟骨が修復される、
という原理に基づいた健康器具といえます。


トクホのビールができる!?

トクホのビールって、
体にいいビールってこと?

これはもう、
ビール好きの人間にとっては、
何とも素晴らしい朗報に聞こえるのですが
一体どんなものなのでしょうか。

まず、確認したいのが、
このビールは、
ノンアルコールビールです。

ノンアルコールビールとは、
アルコールの含有量が
1パーセント未満のビールのことで、
正確に言えば、
ビール風味の飲み物ということになります。

最近では、
全くアルコールを含んでいない
本当に0%のものも増えています。

トクホとは、
「特定健康用食品」を略した言葉で、
「特定の保健の目的で摂取する者に対し、
その摂取により当該保険目的が
期待できる旨の表示が許可された食品」
と定義されています。

つまり、
おなかの調子を整えるのに役立ったり、
血中のコレステロール値を
正常に保つのを助けたりするなど、
特定の保健の効果が
科学的に証明されている成分を
含んでいる食品ということです。

トクホのノンアルコールビールは、
食物繊維により糖の吸収を穏やかにすることや
高濃度茶カテキンにより脂肪を
消費しやすくするなどの効果が、
認められたようです。

法律上は、
清涼飲料水に分類されるノンアルコールビールですが、
お店では、お酒のコーナーに並べてあり、
購入する時に、年齢確認をされることもあります。

これは、未成年者がお酒に興味をもったり、
成人後の飲酒量が増えたりすることに対する
倫理的な配慮で、
ノンアルコールビールは
あくまでも大人の飲み物だということです。

健康上の配慮から、
ノンアルコールビールの需要が
増えていると言われていますが、
トクホのビールとなれば、
さらに積極的に手が伸びる人々が
増えるのではないでしょうか。

ただ、他のトクホの食品と同様に、
何にでも効果があるというわけでもなく、
過剰摂取すれば、
かえって害になるということもありますので、
飲み過ぎにはやはり注意しましょう。


新ジャンルの冷凍リンゴ

冷凍ミカンは、
このブログを読んでいる読者のみなさんも
食べたことがあることでしょう。

シャリシャリとしたシャーベットの食感を
楽しむこともできますし、
少し時間をおいて溶かすと、
天然果汁100%のジュースを楽しむことが出来ます。

冷たいと、味も薄く感じるはずなのですが、
普通のみかんよりもっと甘かったような記憶があります。

学校給食にもよく出されて、
欠席者の分が余りでもしようものなら、
し烈な争奪戦が繰り広げられたものでした。

今、冷凍ミカンならぬ『冷凍リンゴ』が
ちょっとした話題になっています。

この冷凍リンゴは、
リンゴの産地である福島県で、
冷凍ミカンと同様に
学校給食に出されています。

冷凍リンゴの作り方は、
至って簡単で、
皮をよく洗ったら、
そのまま丸ごと冷凍室で
一晩冷やすというものです。

その作り方の簡単さと美味しさで、
はまってしまう人も多いようです。

とにかく、冷凍庫に入れれば、
ミカンやリンゴ以外でも、
冷凍フルーツができるわけですが、
パイナップル、バナナ、ライチや
マンゴスチン、ピオーネ(巨峰の一種)など、
繊維が豊富で水分量が多すぎない果物が
冷凍に適していて、美味しいです。

お風呂上りや夏の暑い日に食べるアイスクリームは、
格別ですが、カロリーがちょっと気になるという人も
多いかと思います。

冷凍フルーツならば、
カロリーも抑えられますし、
生のフルーツよりもビタミンCや抗酸化物質の含有量が多い
という研究結果もあります。

スーパーに売ってあるカットフルーツを利用して、
自分の好みの味を探してみるのもいいのではないでしょうか。


1 / 212