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私たちの体の中のうま味

人の体は、
水やタンパク質などで構成されています。

生物の細胞をつくる主要成分であるタンパク質は、
鎖状につながった20種類のアミノ酸で形成されています。

アミノ酸のひとつであるグルタミン酸は、
生体活動するためのエネルギー源として利用され、
脳の中では、代謝やほかのアミノ酸の代謝に
重要な働きを担っています。

アスパラギン酸には、
糖質を筋肉のエネルギーに変換するのを助け、
疲労回復、皮膚や毛髪の合成を促進する役割があります。

タンパク質自体に味はないのですが、
その構成要素であるアミノ酸は、
うま味など様々な味の源となっています。

お母さんが赤ちゃんに飲ませる母乳には、
アミノ酸の一つであるグルタミン酸が
非常に多く含まれ、
私たちにとって初めてのうま味は、
母乳と言えます。

昆布や野菜に多く含まれる
グルタミン酸やアスパラギン酸は、
料理の世界では、うま味成分として
広く利用されています。

うま味であるアミノ酸は、
グルタミン酸の他にもあります。

肉類や魚類は、時間が経つことで、
筋肉中にエネルギー源として蓄えられていたATP※1が
分解されることで増えるイノシン酸も、
うま味成分のひとつです。

※1 ATP:肉中のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)は、
ADP → AMP(アデニル酸) → IMP(イノシン酸)
→ イノシン → ヒポキサンチンへと分解が進んでいきます。


学校で一番聴かれるクラシックとは

学校の授業では、
様々な作曲家の音楽を
鑑賞する機会があります。

教材として現代音楽を聴くことも
増えてはいますが、
やはり中世のヨーロッパ音楽を
中心に鑑賞する授業が
最も多いでしょう。

モーツァルト、ベートーベン、バッハなど
数百年の長きにわたって、
聴き継がれている名曲に触れることは、
とてもよい経験です。

ところで、
専門的に音楽を学ばれた方は別として、
フランスの作曲家である
ルイ・ヴィエルヌ(Louis Vierne 1870-1937 )を
ご存じの方は、あまり多くはないでしょう。

しかし、日本の学校では、
毎日、子どもたちは、彼の曲を
聞いています。

その曲名は、
「幻想的小品 ウエストミンスターの鐘」
(Carillon de West minster)」です。

この曲の名前を聴いて、
旋律を思い出されるようなクラシック通は、
決して多くはないでしょうが、
「キーンコーンカーンコーン」という
擬音語を見た瞬間に、
その旋律を思い出される方は、
少なくないはずです。

学校の始業、終業、授業の終わりに
流れるその旋律は、
ルイ・ヴィエルヌの曲の主題です。

もともとこのメロディーは、
ロンドンにあるビッグ・ベンの
ウェストミンスターの鐘に
使われているものです。

授業の節目を告げるメロディーは、
イギリスからの舶来品ということです。

ロンドンへ旅行される機会がありましたら、
ウェストミンスター宮殿※1の写真を
撮るばかりでなく、時計塔(ビッグベン)の
オリジナルメロディーも聴かれてはいかがでしょうか。

※1 ウェストミンスター宮殿:ロンドンのテムズ川沿いに建つ、
議会制民主主義誕生の舞台となった建物で、
現在は、イギリスの国会議事堂としての役割を担っています。
ビッグベンは、国会議事堂に付属している時計塔の鐘の愛称です。


良薬は口に苦いサポニン

美味しいものは誰もが好んで食べます。

もちろん美味しいものは、
栄養もありますし、
疲れた時の体力回復を
バックアップしてくれる成分も
含まれています。

肉類や卵には、
カルニチン、トリプトファン、
パントテン酸、ビタミンB6・アミノ酸

魚介や海藻には、
トリプトファン、ビタミンB1やB6、
コエンザイムQ10

葉物野菜には、
α-リボ酸、β一カロテン、ビタミンC、
コエンザイムQ10、トリプトファン、
ビタミンB6、パントテン酸

穀物や豆類には、
トリプトファン、コエンザイムQ10、
パントテン酸、ビタミンB1、ビタミンB6

乳製品には、
コエンザイムQ10、パントテン酸、
カル二チンといった具合です。

その中でも最上級の食材は、
と問われれば、
滋養強壮の効果で有名な
高麗人参に軍配が上がるでしょう。

その高麗人参に含まれている成分の中でも、
一番注目されているのが、サポニンです。

サポニンは、
苦味やエグミが強く、
残念ながらそのお味はといえば、
決して美味いとはいえませんが、
漢方の配合に加えられて
薬として使われることが多く、
昔から人々の生活取り入れられてきました。

特に高麗人参に含まれるサポニンは、
体内の巡りを改善する効果と
肝機能を高める効果があるといわれ、
体にたまった乳酸を効率よく肝臓に流してくれます。

また、免疫力を高める効果や、
美容美肌効果、体内のコレステロールを除去したり、
血栓を抑制したりする作用もあるといわれています。

ただし、食材としてはなかなか手に入れることが難しく、
その調理法をご存じの方も多くはありません。

そこで、日常的に高麗人参を取り入れることができる
「やまだの醗酵高麗人参」
おすすめします。

高麗人参のなかでも
サポニンの含有量が最も多いといわれている
「生干人参」を使用し、
発酵の工程を加えることによって、
一般的な高麗人参より吸収力が、
約15倍となっています。


なべ料理のうま味ダブル効果

寒い時期の定番メニューといえば、
なべ料理ですが、
この料理には人間の味覚を満足させてくれる
ダブルな効果が隠されていることをご存知でしょうか?

うま味物質として、
グルタミン酸、イノシン酸などが、
広く知られてます。

こんぶ、緑茶、トマトや白菜には、
グルタミン酸が多く含まれています。

イノシン酸は、にぼし、かつお節、
鯛や豚肉に多く含まれています。

イノシン酸、グルタミン酸のいずれも、
うま味物質ですが、
単独で使うよりも、
グルタミン酸とイノシン酸を
組み合わせることで、
うま味を飛躍的に強く感じることができます。

簡単な実験として、
ごく薄味にした
昆布だし(A)とかつおだし(B)を
違うコップに入れておきます。

まず、A→Bの順にあじ味すると、
後で飲むかつおだしの時に
強くうま味を感じます。

次にB→Aの順で飲むと、
今度は、こんぶだしを飲んだ時に
強くうま味を感じます。

これは日本料理人の間では
経験的に広く知られている、
うま味の相乗効果のためです。

西洋料理でも、
玉ねぎ(グルタミン酸)などの野菜類と
牛スネ肉(イノシン酸)を一緒に煮込む
スープの「フォン」に
この効果が使われています。

したがって、
何気なくなべ料理の材料として使っている、
下味を出すためのこんぶ、
具材として入れる白菜と豚肉、
おまけに、
これまたうまみ成分であるグアニル酸を
多く含むしいたけを基本として、
さらにお気に入りの具材も投入すれば、
完璧な「うま味料理」が出来上がります。

今夜あたり、
この「うまみダブル効果」を知った上で、
なべ料理に舌鼓をうたれてはいかがでしょうか。


疲れのスパイラルからの脱却

スパイラルとは、渦巻、螺旋(らせん)。

転じて、渦巻を描くように状態が進み
ブレーキが掛からない様子のことです。

良い状況では、好循環という意味ですし、
悪い状況では、同じ場所から抜け出せない
堂々巡りと言った感じでしょう。

身体の疲れという点から考えると、
悪い状況のスパイラルを放置しておくと、
健康に深刻な影響を与えます。

慢性的な疲れは、
体からのサインがあっったとしても、
日々の忙しさに感覚がマヒしてしまいがちです。

「そういえばちょっと疲れているかもしれない」と、
自分の疲れに早めに気付き、
その疲れをサクッと解消して、
疲れ知らずのイキイキとした体を目指しましょう。

疲れにくいとは「体力がある」ということです。
中でも「筋力」「持久力」「柔軟性」の3つの柱は
健康の根っこといえます。

例えば5kgの荷物を持つ時、
筋力があると、あまり疲れず持てます。

階段をあがるのも、運動するのも同じです。

筋力のある人は、
ない人に比べて疲れにくいといえます。

持久力のある人は、
運動した時にたまる疲れを
すみやかに解消できる人です。

そこでオススメするのが、
「やまだの醗酵高麗人参」です。

滋養強壮で有名な高麗人参のなかでも
サポニン※2の含有量が最も多いといわれている
「生干人参」を使用し、
発酵の工程を加えることで、
一般的な高麗人参より吸収力が、
約15倍となっています。

※1 平成14年に報告された
厚生労働省調査によれば、
疲労感を自覚している人の割合は、
約7割にも達しています。

※2 サポニンは、
高麗人参に含まれている
苦味やエグみなどの成分で、
漢方薬でも使われることが多く、
昔から人々の生活取り入れられてきました。


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