新型ノロウィルスへの対策
風邪の初期症状は、鼻水やのどの痛みで、
その後に発熱するのが一般的です。
のどの粘膜が炎症を起こして咳が長引くと
肺炎を発症し、病状が長期化する場合も少なくありません。
2015年の風邪の特徴は、
はじめに急な発熱、頭痛、関節痛がみられる
インフルエンザの症状と似通っている
「変ったカゼ」が流行しています。
また、胃腸カゼとよばれる「感染性胃腸炎」の
流行も心配されています。
その原因として知られるノロウイルスは、
2006年以来の大流行を凌ぐ患者数が懸念されています。
今年の2015年に、新型のノロウイルス(変異株16型)が
出現したためです。
感染性胃腸炎の一種であるノロウイルスは、
免疫力の強い大人であれば、発症しない場合や
数日の風邪のような症状は現れるものの、
悪化することはありません。
しかし、免疫力が低下したお年寄りや乳幼児の場合は、
症状が重くなることも少なくないため、注意が必要です。
ノロウイルスに感染すると1~2日の潜伏期間を経て、
吐き気や嘔吐、下痢や腹痛とともに37~38度の発熱があります。
発病すると激しい嘔吐を引き起こすので、
看護した人が吐しゃ物を触ると、
二次感染するケースも多く、
感染を広めてしまう可能性もあります。
しかし、感染者と接触した場合でも、
体外ではノロウィルスは増殖できないため、
体の中にはらないように、
「次亜塩素酸水」などでうがい手洗いを励行すれば、
感染を予防することができます。