メッツという物差し

今や世界的なトッププロテニスプレーヤーと呼ばれるまで
実力をつけた錦織圭さんの影響で、
休日にテニスを楽しむ人が増えています。

楽しく運動することでエネルギーを消費すれば、
気になるウエスト周りの余分な肉とさよならできるため、
一石二鳥です。

運動することは、ダイエットのためだけでなく、
健康維持のためにも大切です。

とてもテニスのような激しい運動は無理と
あきらめる必要はありません。

テニスよりもっと運動強度の高い生活の活動があります。

運動強度とは、
身体活動の強さを安静時の何倍に相当するかで表す単位で、
座って安静にしている状態が1メッツ(METs)です。

国際的に使われているこの運動強度の単位「メッツ」で
テニスの値を表すと、7.0です。

過酷なスポーツと言われるラグビーは、10.0にもなります。※1

生活の活動にも運動強度が設定されています。

階段を下る3.0、掃除機をかける3.3、ワンちゃんと散歩する4.0、子どもと遊ぶ5.0など、
なかなかの運動強度です。

さらに値が高い生活の活動もあります。

階段を上るは8.0ですから、テニスを上回る運動強度です。※2

運動強度が低くても激しい運動と同じメッツの量になります。

エクササイズ(Ex)という運動強度の量を表す単位で、
運動強度(メッツ)に実施時間(時)をかけたものです。
計算式としては、エクササイズ=メッツ ☓ 時間です。

強い運動ほど短い時間で1エクササイズ(メッツ・時)となります。

たとえば
6メッツの運動を30分行った場合:6メッツ ☓ 0.5時間=3エクササイズ
3メッツの運動を1時間行った場合:3メッツ ☓ 1時間=3エクササイズ

計算上では、ラグビーを半時間することと、
子どもと遊ぶことは同じ量のエクササイズとなります。

※1 メッツの値 厚生労働省 健康づくりのための運動指針2006より抜粋
※2 生活の中の運動強度 厚生労働省「3メッツ」以上の生活活動より抜粋


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