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冷えを改善!食事編

体を温める食べ物を摂りましょう

冷えた体を暖める方法の一つとして、防寒用の服を着る、ウォーキングなど体を動かすなど
物理的に対抗する作戦がまず頭に浮かびます。

もちろん暖かい料理を食べて温まる方法もあります。

なべ料理で温まるのが、手近な方法ですが、その中に入れる材料としては、
苦味・渋みがあって寒い地方でとれる野菜を材料に加えることや、
ねぎ、しょうが、唐辛子など刺激のあるものをダシに加えると
体が温まる効果が高められます。

体を温める栄養素

栄養素という面から考えてみると
ビタミンB…糖質、タンパク質、脂質をエネルギーに変えるのに必要(豚肉)
ビタミンE…血行促進、女性ホルモンのバランスを調整(ナッツ・アボカド)
ビタミンC…貧血改善、細い血管の働きを維持
※ストレスやタバコで多く消費されるので、心当たりのある方は、1日50mg以上を摂取しましょう。)

精製されたものは、ビタミン・ミネラルが少ないので、
白砂糖より黒砂糖、白米より玄米を摂りましょう。

タンパク質を効果的に摂りましょう

食べたものを熱に変える割合は、
タンパク質30%、炭水化物10%、脂肪3~4%といわれています。

体を温めるためには、タンパク質をしっかり摂るように心がけます。

タンパク質は、筋肉やホルモンの原料になりますので、
特に体内で構成できない必須アミノ酸を含む良質のタンパク源(大豆製品、乳製品、肉、魚)は
積極的に食べるようにします。


今のうちから冷え対策

夏の暑さも峠を超え、過ごしやすい気候になりました。

秋は、行楽に良い季節ですから、美しい風景を思い切り満喫したいものです。
しかし、秋は、ご存知のように、夏以上に紫外線防止対策が必要です。
日傘や帽子などの携帯はお忘れの無いように…。

さて、秋に気をつけることは、紫外線だけではありません。

夏に溜まった疲れやエアコンによる肌の乾燥へのケアも必要ですし、
気温が下がってくるこの時期は、冷えへの対策も大切です。

冷えは、実は人の体に様々な悪影響を及ぼすことがあり、
寒くないから…と考えず、今のうちから冷え対策を心がけましょう。

ここで、冷えについて、改めて考えてみましょう。

季節を問わず冷えに悩む人は少なくありませんが、
気温が低い冬場は、特に手足の先など体の末端の冷えが辛い時期です。

冷えは、肌荒れ、生理痛、生理不順、頭痛、めまい、腹痛、体のだるさ、
不眠などを引き起こすことや免疫力を低下させるため、
心当たりの原因を考え、改善することが大切です。

冷えの原因は、食生活の乱れなどの生活習慣に原因があると考えられています。

例えば、ミネラル・ビタミンが不足してしまうと、
食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、
体温が上がらなくなり、冷え性になってしいます。

生活習慣を見直して、冷えを改善しましょう。


生姜の効き目とは?

今が旬の新生姜。

福岡の方丈会では、メインの食材として有名です。

色白の新生姜は、辛味も穏やかで、
みずみずしく、いかにも美味しそうです。

新生姜を甘酢漬けにしたという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

生姜が、体に良い効果をもたらしてくれるということは、
広く知られています。

まずは、香り。

生姜の香りに含まれるシネオールという成分は、
食欲増進、疲労回復、夏バテ解消に役立ちます。

健胃・解毒・消炎作用もあります。

次は、辛味。

生姜の辛味成分である、ジンゲロール・ショウガオールは、
強い殺菌作用があります。

ガン細胞の増殖を抑制する作用や
発ガン物質が引き起こす遺伝子の突然変異を抑制する作用など
多くの研究者が注目している成分です。

また、血行を促進する作用や、
体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にし、
発汗作用を高める働きもあります。

ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きや、
筋肉の収縮をスムーズにする働き、
腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きもあるといわれている
カリウムも多く含まれています。

加熱調理することで、身体を温める効果が大きくなります。

臭みを消したり、脂の酸化を防止する効果などもあり、
薬膳に最適の食材といえます。


知るという健康

古代ギリシアの賢人として歴史に名を残すソクラテスは、
「無知の知」(※1)という考えを唱えた人であると
歴史や哲学の授業で学んだと思います。

「無知の知」という考え方に異論を唱える哲学者もいますが、
今から2500年以上も前に辿り着いた考えが、
現代においても知られていることは、
その言葉に真理があるという明かしかもしれません。

私達は、生まれてからその生涯を終えるまで、
様々な知識と出会います。

数学的なものや文学的なもの、
あるいは過去を遡る歴史的なものかもしれません。

それらの知識は、今までの人間の営みに中で発見され、
考えられたものです。

先人が残してくれた知識を
専門的に受け渡す場所が、学校です。

まず基本的な文字や数字を学び、
それを活用して、より多くの文字や複雑な情報を学びます。

日本の小中学校では、
理解できる年齢に応じて、
様々な情報が教科書に書き記してあります。

加減乗除の計算や言葉を書き残すための文字など
生活に直接結びつく知識もあれば、
化学や生物のように直接は結びつかない教科もありますが、
限られた知識だけでは理解できない事柄が世の中には
数多くありますから、
常に情報を入れ続けておかなければなりません。

例えば、小学校でも学ぶようになった英語です。

語学を学ぶには、長い時間が必要です。

日本に暮らしていれば、
さほど英語が関わるような場面には出会わないのでしょうが、
いざ英語が必要になったとき、
それまでに貯めた英語の知識がなければ、
せっかくの学びが活用できないということになります。

コツコツと積み上げて学び、
日々怠らずに使い込んでいなければ、
英語は、役に立ちません。

健康に関する知識にもそれは通じます。

グルコサミン、コラーゲン、ルテイン、アスタキサンチン、
プラセンタ、DHA、醗酵高麗人参などなど聞きなれない言葉であったり、
聞いたことはあるけれどよくわからないという情報を、
一夜漬けで知る必要はないにしても、
コツコツと知ることで、
自分のカラダを健やかに保つための
身のためになる知識に変わります。

※1「無知の知」
ギリシャ内陸部のデルフィにあるアポロンの神託所にて、
「ソクラテス以上に賢い者はいない」と
ソクラテスの弟子が受けた神託を、
ソクラテス自身が検証し、
プラトンの「ソクラテスの弁明」に書かれた考えの一つです。
解釈は様々ありますが、
「知らないことが多いということをまず知り、努めて学びなさい」ということでしょう。


冷たい甘酒で暑気払い

夏の正念場とも言える8月が始まりました。

高い気温は、体の調子を狂わせる大きな原因ですが、
夏の太平洋高気圧が、
湿り気をタップリと含んだ空気を南から運んできます。

湿度が高くなると、汗の蒸発による体温調節が妨げられため、
内部に熱がこもり、代謝機能がパワーダウンするため、
体は、高温・多湿のダブルダメージを受けることになります。

その結果、体の動きが鈍くなって
食欲不振に陥り、夏バテになってしまいます。

江戸時代には、食欲が落ちるこの暑い時期に、
体力回復のために甘酒が飲まれていました。

現代の日本人にとって甘酒は、
寒い冬や端午の節句に飲むものという概念がありますが、
江戸時代は、「甘い、甘い、あ~ま~ざ~け」と
売り歩く甘酒売の行商人が、夏の風物詩だったそうです。

したがって、俳句や短歌の世界では
「甘酒」は夏の季語になっています。

「甘酒」とは、炊いた米と麹を発酵させたもので、
米のでんぷん質が糖化されているため、
ブドウ糖が20%以上含まれる甘い飲み物です。

アルコール分は含まれていませんが、
日本酒を作る工程と同じですから、
「甘酒」という名がついています。

甘酒は醗酵によって、
ブドウ糖やビタミンB1、B2、B6、必須アミノ酸など
に組成され、また醗酵食品としての腸内環境を
整える性質も備えます。

江戸時代には経験的に、消化が良く栄養素を豊富に含む甘酒が、
夏バテ対策の栄養飲料として飲まれていたのでしょう。

冷凍室で甘酒を凍らせれば、
ほどよい甘さとさわやかな酸味が楽しめる
シャリシャリ甘酒シャーベットになります。

しょうが汁を数滴垂らして、夏の味にアレンジすれば
ノンアルコールの栄養満点の「飲む点滴」にもなります。

蝉しぐれを聞きながら食べる甘酒シャーベットで
暑気払いはいかがでしょうか?


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