卵の大きさと黄身の関係

卵は、俗に経済の優等生と呼ばれています。

1960年当時(昭35年)、
サラリーマンの初任給はおよそ3,000円で、
卵1個の値段は、10~15円でした。

時代は巡り、サラリーマンの給与をはじめ、
様々な商品の値段が上がった今でも、
卵1個の値段は20~25円です。

お財布を預かる主婦にとっては、ありがたい食材です。

私たちの身体にとって必要不可欠で
食事からとらなければならない
アミノ酸のことを、必須アミノ酸と言います。

卵には、アミノ酸スコア※1の評価に使われる
8種類の必須アミノ酸※2がバランスよく含まれ、
卵の評点は、最高の100点です。

卵は、安くて美味しく、栄養素が
バランスよく含まれている
完全食品といえます。

最近では、
風邪薬に塩化リゾチームを配合したものを、
多く見かけますが、
リゾチームは、
卵白の中に含まれる成分のひとつです。

細菌の細胞壁を分解して殺し、
免疫力を高める薬効を持っています。

卵には、風邪に効果的な成分も
含まれているのです。

風邪を引いたら卵酒、
風邪を引いたら卵を食べる
という民間療法は、
正しい風邪の撃退法のひとつといえます。

ところで、
卵にはM玉とL玉がありますが、
どう違うのでしょうか?

卵の大きさは、
農林水産省が定める箱詰鶏卵規格によって、
M玉やL玉など6段階に区分されています。

ただし、
卵の大きさは違っても、
卵黄の重さはほぼ一定です。

したがって、
メレンゲのように卵白だけを使う場合はLサイズ、
卵黄だけ使うときはMサイズの卵というように
目的によって大きさを選ぶのが良いです。

※1 アミノ酸スコア:基準とする必須アミノ酸のバランスと
対象となる食品中の必須アミノ酸のバランスを
化学的に評価する方法です。

※2 必須アミノ酸:イソロイシン、ロイシン、リジン、バリン、
スレオニン、含硫アミノ酸、芳香族アミノ酸、トリプトファン


一覧に戻る