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冬の電子レンジ利用法

「目は口ほどにものをいう」
という諺(ことわざ)があります。

目ばかりでなく、顔全体の表情は、
その人の印象を周りの人に伝えてしまいます。

明るい笑顔であれば体調は良いと想像できますし、
伏し目がちな笑顔であれば、
少し体調がすぐれないのかなと心配になります。

また顔色が悪ければ、
同じ笑顔でも、ずいぶんと
印象が違います。

お化粧でカバーできたとしても、
顔色を左右する血液の循環が悪ければ、
顔の表情は冴えません。

冬は気温や湿度が低くなるため、
毛細血管が収縮し血行が悪くなります。

酸素や栄養分の供給が滞り、
肌の新陳代謝がスムーズに行なわれません。

外気の乾燥に加え、暖房による空気の乾燥が
肌の水分を奪うため、
肌を守る皮脂の分泌機能が低下し、
シミや吹き出物といった
肌トラブルも招いてしまいます。

肌の潤いを補うための専用保湿パックもありますが、
電子レンジを活用したお手軽なケアがあります。

濡らしたハンドタオルを固めに絞り、
ヤケドしない程度に
電子レンジを使って温めたタオル(50℃ほど)で
顔を覆います。

1枚だけでは冷めやすいので、
2、3枚タオルを重ね、
皮膚が薄い頬骨あたりを中心に温めて
血行を促します。

温めたタオルをあてる前に、
オリーブオイルを3、4滴含ませたコットンで、
顔全体を拭いておきます。

市販されている化粧品用オリーブオイルもありますが、
食用のエクストラバージンオイルでも問題ありません。

オリーブオイルに含まれる脂肪酸の構成比率は、
母乳にとてもよく似ているため、
ヨーロッパなどでは、離乳食に混ぜて
赤ちゃんにあげていますので、肌にも安全です。


脊椎はバランス棒?

前回お話したように、
(→四角顔たるみ顔の原因
脊椎は、頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)が
微妙なS字カーブを描きながら、
バランスよく縦に重ね上げられた積み木のようです。

ほぼ99%の哺乳類が、
四本足で歩くことを続けているのに、
ヒトだけはそれをやめて久しいです。

その結果、
重量5~6キロもある頭を支えることができ、
様々な道具や機械を操る
地球上で唯一の動物になりました。

その反面、
だるま落としの積み木のように
緩やかに積まれた24個の骨は、
管理の仕方によっては、
バランスを崩して
様々な身体の不調を招いてしまいます。

肩がこる。
首が痛い。
頭痛がする。
寝違いをする。
手のしびれや自律神経失調症など
数え上げれば切りがありません。

二本足て歩いていますので、
休むとなると畳の上やイスに座る事になります。

しかし座っている時でも、
24個の骨は姿勢を保つために
バランスをとっています。

前かがみの姿勢や足を組むなど
生理的弯曲が偏るような姿勢で座り続けると、
ヒザ、腰、首などに歪みが蓄積され、
先程のような症状が現れます。

短い期間であればさほど問題もないように思われますが、
何年、何十年もの習慣となると、
気が付かないうちにダメージは蓄積されます。

その予防のためには、
負担のない座り方を日頃から
心がけることが大切になります。

正しいイスの座り方としては、
お尻を背もたれに付くくらいまで深く座り、
背もたれを利用し、骨盤を起こした状態を保ちます。

仰け反らず、
また前かがみにならないように、
頭が頚椎に乗っている意識を持ちながら座ると
長い時間座っていても
首や肩への負担は軽減されます。

また逆に、浅く座る方法もあります。

イスの座面の手前に浅く座ります。

イメージとしては、
チョコンとイスの縁に座る感じです。

姿勢は、
同じように反らず前がかりにならずです。

いずれの座り方も、
立った姿勢と同じように、
背骨の弯曲を維持して座る
ということになります。

床に座る場合は、
正座が一番立っている時の生理的弯曲を
維持できますが、
長い時間では足がしびれますし、
ヒザに問題を抱えている方にとっては、
無理な座り方です。

あぐらは、足が楽でも、
腰への負担がかかり、
股関節が外側に回ってしまうので、
骨盤にゆがみが出てます。

もともと人のカラダは
立った姿勢の時が、
最も生理的弯曲に無理がないように
デザインされているので、
床に座るときにはいずれかの箇所に
無理がかかります。

座椅子を利用し、
足を伸ばす座り方が、
生理的弯曲を比較的に保てます。

休むために座るのですが、
座ることが疲れる原因になるという
矛盾があります。

したがって、
日々を健やかに過ごすには、
歩く姿勢のみならず、
座る時の姿勢に
気を配らなければならないのです。

二本足歩行の便利さと厄介さを認めながらも、
ひとつしかない自分の身体ですから、
上手にバランスを考えながら、
故障なく、大事に使うべきなのでしょう。


秋枯れ肌に注意

夏の日差しも遠のき、
ジメジメとした暑さも和らぐ初秋は、
すごしやすい日も増えるため、
感覚的には快適な季節なのですが、
気をつけなければならないこともあります。

夏の強い紫外線にさらされ続け、
朝晩や日ごとの気温差が大きく、
夏のダメージから充分に回復していない肌にとって、
秋は1年でも一番お手入れを必要とする季節です。

夏の間は、強い紫外線に気を配り、
しっかりとした日焼けやシミ対策をとりますが、
過ごしやすくなった秋の紫外線対策は、
多少怠りがちになります。

体感の暑さは和らぐものの、
晴天が続く秋の日に外で浴びる紫外線は、
総量として逆に増える場合も多くなります。

夏の間にしっかりとケアしてきても、
実りの秋に「秋枯れ肌」を起こしてしまうのです。

紫外線はシミなどの原因になるだけでなく、
新陳代謝や肌の弾力に影響を与え、
皮膚内のコラーゲンやその他の保湿成分の働きを
低下させてしまいます。

初秋こそ秋枯れ肌の対策に気を配りましょう。

そのためには、ビタミン類やコラーゲンなど
肌のハリや潤いを与える成分を積極的に摂ることを
おすすめします。

肌のバランスを整えて潤いを保ち、
新陳代謝を促進するビタミンA、
メラニンの沈着を抑え、シミを薄くする効果があるビタミンCは、
「やまだの青汁30」に含まれています。

また、「やまだのコラーゲンゼリー20」に含まれる
低分子状態のコラーゲンペプチドは、
加齢とともに減少していくコラーゲンを補えます。

冬場の2大肌トラブル「乾燥」「シワ」対策は、
初秋から始まっています。


やっぱり秋には「柿」

9月に入って急に秋めいてきました。

体は正直なもので、
夏に減退していた食欲は、
モリモリと復活し、
天高く馬肥ゆる秋ということになります。

その食欲と同調するように、
美味しい食べ物たちも登場します。

新米、梨、ブドウ、栗など
枚挙にいとまがありません。

忘れてはいけない果物に、
柿(かき)があります。

柿は、
ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、
ミネラルなどを多く含んでいる
バランスの取れた果物です。

特に柿の成分で意外なのは、
ビタミンCを多く含むことです。

甘柿に含まれるビタミンCは、
レモンやイチゴと肩を並べるほどです。

「柿が赤くなれば、医者が青くなる」
と言われるほど柿の栄養価は高いのです。

ビタミンCとタンニンが、
血液中のアルコール分の排出を促し、
カリウムの利尿作用と相まって
「二日酔いには柿」とも言われています。

さらに柿葉にも、
ビタミンC、K、B類が多く含まれいます。

血管を強化する作用や止血作用があるため、
柿の葉茶としてよく飲まれています。

実も葉も、大変ありがたい植物といえるでしょう。

柿がたわわに実った木を見ると、
秋の深まりを景色として楽しめますが、
個人的には、
柿の実を食べることで、
秋の深まりをお腹で楽しんでしまいます。


美人の湯の正体

環境省が発表した温泉地の数(2012年)は、
およそ3,000カ所と発表されています。

温泉の数は、都道県の温泉台帳の登録され、
そのデータは、環境省に温泉の戸籍として、
統計的にまとめられています。

昭和37年から統計が開始されて以来、
およそ50年の間に2倍に増えています。

突然温泉が湧き出したといった夢の様な話はほとんどなく、
ボーリングによって、温泉の数が増えた
というのが実際のようです。

逆に考えると、それだけ日本人には、
温泉を求める執念があるということなのかもしれません。

別府のように湧出量が豊富な温泉地であれば、
毎日温泉を利用することもできるのでしょうが、
ほとんどの家庭では、自分の家のお風呂に入ります。

自宅で温泉気分を味わいたいという人は、
温泉の成分が配合された入浴剤をお風呂に入れるなどして、
楽しみます。

伊豆の湯、箱根の湯など有名な温泉地のラベルに惹かれますが、
特に女性の方であれば、美人の湯と付けられた入浴剤は、
かなり魅力的です。

では、美人の湯の条件とはどのようなことでしょうか?

美人の湯といわれる温泉は、肌の老廃物を洗い流し、
湯上りのお肌はしっとりでスベスベということが基本です。

そのような効果が期待できる温泉のほとんどは、
重曹泉(炭酸水素物泉Ⅱ・Na炭酸水素物泉)です。

地下から湧出するときは必ずしもアルカリ性ではありませんが、
地熱で沸騰されると、溶けている炭酸ガスが放出され、
お湯自体はアルカリ性を示します。

血行を促進して血管を拡張する、
また皮膚の表面を柔らかくする効能があります。

重曹といえば、
キッチンの万能洗剤である重曹を思い出しますが、
その正体は「炭酸水素ナトリウム」、
「ナトリウム炭酸水素塩」で、重曹泉の主成分と同じものです。

重曹は非常に弱いアルカリ性に分類され、
少し触ったくらいで大事にはなりません。

ベーキングパウダーとしてケーキ用に使用されていますし、
歯磨きに利用する方や、
胃薬として利用している方もいます。

もちろん入れ過ぎは禁物ですが、
重曹を一握りほどお風呂に入れれば、
気軽に美人の湯を体験できます。


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