ビタミンの水と油

ビタミンという言葉は、広く世間によく知られています。

タンパク質のように、体を構成している物質ではありませんが、
体の機能を正常に保つために、なくてはならない働きをします。
日々に必要な量はわずかなのですが、体内で作られなかったり、
作られていても量が足りないため、食べ物から摂らなければなりません。

ビタミンについてお知らせすべき情報はたくさんあるのですが、
今回は水と油という視点からお話しましょう。

ビタミンには、油に溶けやすい脂溶性ビタミンと、水に溶けやすい水溶性ビタミンがあります。
脂溶性ビタミンには、A,D,E,Kが分類されています。
頭文字をちょっと並び替えてDEKA(デカ)→ビタミンデカと語呂合わせで覚えてみましょう。

脂溶性ビタミンは、読んで字のごとく油に溶けやすい性質があるため、
油と一緒に摂ると効果的に体内に吸収できます。

ビタミンAは抗酸化作用、ビタミンDは骨の形成、ビタミンEは老化防止、
ビタミンKは骨を丈夫にする、ビタミンはそれぞれ重要な役割を果たしています。

体内に摂取された脂溶性ビタミンは生命維持活動に使われ、
余った分は肝臓や脂肪に蓄えられます。
最低量は必要ですが、摂り過ぎは、過剰症になるおそれがあるので注意が必要です。

一方水溶性ビタミンには、B群やCなど合計9種類あります。
これをすべて覚えるのは大変ですから、大雑把にビタミンデカ(ビタミンDEKA)
以外は水溶性ビタミンと覚えておけば良いでしょう。

水溶性ビタミンは、抗酸化作用、免疫力を高める、代謝など重要な働きをを助けます。
水溶性ビタミンは水に溶けやすいため、食物から摂取しても、
余った分は体内に蓄積されることはなく、尿などで排出されます。
したがって必要な量を毎日摂ることが大切です。

少な過ぎるのも多過ぎるのもいけません。
大変だと思われるかもしれませんが、私達の体は、
極細の綱の上でバランスをとっている精密機械のようなものなのです。


一覧に戻る