84 / 92« 先頭...102030...838485...90...最後 »

ミツバチを探偵する-その壱-

世界の各地で民間伝承薬として利用されているプロポリスには、
抗菌作用、抗ウィルス作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用など
多くの薬理学的な効果があることが報告されています。

研究初期の段階では、プロポリスは巣の補強や修理の材料的な用途として
使われていると考えられていました。

しかし、雑菌の繁殖を抑える生化学的な用途としても
利用していることが明らかになってくると、
プロポリスは、にわかに健康食品の素材として見直されます。

プロポリスの主な成分は、樹脂や花粉、ろう質ですが、
世界各地の植生は同じではありません。

そこでセイヨウミツバチ(以下ミツバチ)は、自分たちが暮らす環境の中から
プロポリスを作るのに適した植物を探すことになります。

ミツバチがプロポリスの原料として集めてくる植物を
「起源植物」と呼びます。

代表的なプロポリスの起源植物は、
ポプラとパッカリス・ドラクンクリフォリアです。

ヨーロッパを中心に古くから利用されているプロポリスは、
ポプラが起源植物です。

ミツバチはポプラの新芽から出る粘性の高い樹液を集めて巣に持ち帰り、
ポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持つフラボノイドを
多く含むプロポリスを作ります。

一方、ブラジル南東部のミナス・ジエライス州一帯に生息しているミツバチは、
パッカリス・ドラクンクリフォリアを起源植物としています。

ブラジル産プロポリスに含まれる成分はフラボノイドではなく
桂皮酸誘導体やテルペノイドなどが多く含まれています。

ヨーロッパ産とブラジル産では、組成は大きく異なっていますが、
抗菌性という点では共通しています。

ミツバチたちは、自分たちを守る起源植物をそれぞれの生息域で
本能的に探し当てています。

日本に生息するミツバチもまた、プロポリスを作るための
起源植物を見つけています。

特に沖縄に棲むミツバチが利用している起源植物が
面白いことになっています。

-続く-


不思議な藻ヘマトコッカス!その成分はアスタキサンチン

ヘマトコッカス藻という、直径がわずか数十ミクロンの
藻があります。

珍しい藻の一種というわけではないのですが、劣悪な環境下によって
不思議な物質を作る性質を備えています。

その成分はアスタキサンチンと呼ばれています。

アスタキサンチンは、カロチノイド系の赤い色素で、サケやイクラ、
エビやカニの赤色の正体です。

太古から存在するヘマトコッカス藻は、ある自然条件下で、例えば
紫外線が強い雪山で、あるいは岩棚の雨水のたまり場のような
厳しい条件に曝(さら)されると、アスタキサンチンを生成して
赤色に変わります。

その後赤いヘマトコッカス藻は、雪解けや雨によって海に流れ込みます。

様々な種類の生き物が、アスタキサンチンを体内に取り込むために、
赤いヘマトコッカス藻を食べます。

例えば、サケの身の色は元々赤い色ではなく、
白身の魚がアスタキサンチンを溜め込んだ状態で赤く見えます。

アスタキサンチンは、川を遡上するときの大切なエネルギー源となります。

アスタキサンチンの赤い色はイクラにも引き継がれ、
卵を紫外線から守るために利用されています。

多くの生物が利用しているヘマトコッカス藻に含まれるアスタキサンチンには、
活性酸素による身体の酸化障害を抑える抗酸化作用があリます。

糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病、老化防止にも効果があると、
多くの研究で実証されています。

その抗酸化作用は、ビタミンEの約100倍、
人参などに含まれるべ一タカロテンの約10倍といわれています。

アスタキサンチン 通販


花粉症と免疫力

寒い冬から暖かい春へと季節が変わることを知るニュースといえば、
梅の開花でしょう。

しかしそのニュースの終わりに花粉の飛散情報などが放送されると、
聞いただけでも鼻がムズムズして、「やれやれ」と憂鬱な気分になる人も
少なくないでしょう。

花粉症は、免疫力が低下したことによって、体内に侵入した異物に対する
過剰反応が引き金となって発症する病気です。

花粉症の人が花粉を吸うと、白血球の中にあるリンパ球のTヘルパー細胞が
花粉を敵とみなし、抗体を造って異物を体外へ出そうとします。

くしゃみや鼻水がでるのは抗体の働きの表れです。

したがって花粉に対する不要な抗体が造られなければ、
くしゃみや鼻水は出にくくなるわけです。

花粉症の基本対策は、まず免疫力を高めるということになります。

免疫力を高めるには、たんぱく質とたんぱく質の代謝に
欠かせない水溶性のビタミンB6を摂ることが大切です。

魚介類や肉類、豆類などに含まれるビタミンB6単独でも、
リンパ球の抗体製造を抑制する効果があると言われています。(※1)

また青魚の魚油には、花粉症の症状を緩和すると言われている
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も
多く含まれるため、免疫力を正常化する相乗効果が期待されます。

良質の食材を食べることで、花粉症を乗り切りましょう!

※1:岐阜市立女子短期大学研究紀要第55号(平成18年3月)
活性酸素によるマウスのリンパ球アポトーシスに及ぼすビタミンB6の影響

【やまだの青汁メモ】
やまだの青汁には、野菜などに含まれるビタミンB6をはじめB1、B2が
バランスよく調合されています。

たんぱく質は、1袋(3g)当たり0.44g(重量比:14.7%)含まれています。


甘い砂糖で虫歯になる理由

子供の頃、「甘いモノを食べると虫歯になるよ」と大人から注意されたこと
ありませんでしたか?

常識としては知ってはいるものの、虫歯ができてしまう理由を
どのくらいの方がご存知でしょうか?

歯の構造は2層構造になっています。

一番外側は、無色で半透明のエナメル質という硬い組織でおおわれ、
その内側には黄色がかった象牙質があります。

歯の色は象牙質の色ということになります。

象牙質には、多くの細い管が走り、その中を神経が通っています。

虫歯は、歯を守る城壁ともいえるエナメル質が酸で溶かされて、
象牙質が無防備になった状態をいいます。

エナメル質を溶かす元凶は、虫歯菌の存在です。

10数種類いるとされてい虫歯菌の中でも、特にミュータンス菌がやっかいです。

ミュータンス菌は歯の表面に付着し、“エサ”になる砂糖などと結び付くと、
グルカンというネバネバとしたものを出し、歯の表面に付着します。

その塊が歯垢(しこう)です。

ミュータンス菌は換気扇にへばりつく頑固な油汚れのようなものです。

口の中に自分の棲み家を作ったミュータンス菌は、歯の表面に付いた好物の砂糖や
食事の食べかすをせっせと分解し、歯の同じところを長い時間をかけて侵食します。

これが虫歯の進行です。

甘い砂糖≒歯を溶かす虫歯菌のエサということなのですが、エナメル質を溶かす酸を作らない
天然の甘味料が今注目されています。

甘党を応援するその物質はエリスリトールと呼ばれ、甘みの強さは砂糖の約75%あり、
しかも糖質でありながらゼロカロリーというオマケ付きです。

やまだ農園本舗の「やまだのコラーゲンゼリー」にも、エリスリトールが使用されています。

もちろん虫歯菌が繁殖しないように、食事後はこまめに歯磨きして付着物を取り除くように
心がけるということが一番大切です。


気遣いに見る人間の美しさ

春分前で日没もまだ早いこの時期は、暗くなった後には
気温もグッと下がるため、ついコートのポケットに
手を入れたまま背中も丸めがちに帰路を急ぎます。

帰宅ラッシュの博多駅は、冬の寒さのせいもあるのか、
皆足早に駅構内を歩いています。

夕刻のこのような時間帯に、友人と久しぶりに
待ち合わせをして、夕食を共にすることにしました。

私の友人Nは、海外赴任の経験も長い物腰の穏やかな紳士ですが、
折衝の際には、外国のビジネスマンも兜を脱ぐほど強引な手腕を
発揮する無頼派だと彼の同僚から聞いたことがあります。

ほぼ一年ぶりに会った彼は、多少白髪は増えたものの、
相変わらず染み渡るようないい笑顔で握手を求めてきます。

ひとしきり立ち話の後、博多駅前のスクランブル交差点を渡りながら、
私の近況を話していると、いきなり彼は踵(きびす)を返し、
渡り始めた方向へ戻りだしました。

突然の彼の不思議な行動に振り返ると、彼は和服姿の老婦人の手を取り、
介助しながら横断歩道を一緒に渡っています。

私は、既に交差点の反対側に渡りきっていましたので、
彼が戻るまで待つことにしました。

再び歩行者用信号が青になると、笑顔で小走りしながら渡ってきます。

私が「お知り合い?」と尋ねると、知らない婦人だとのこと。

聞けば、彼女の歩みでは交差点を渡り切る前に信号が赤になると思い、
彼女が無事に渡り切るまで共連れで渡ったとのことでした。

彼はその老婦人が反対側から渡り始めた時点でその状況を把握し、
危険を予測して咄嗟(とっさ)にその行動に出たのでしょう。

恥ずかしながら同じ状況にいたにも関わらず、それが見えていなかった
自分に恥じ入りましたし、彼の俯瞰で現状を把握する気配りの仕方に
関心もしました。

当たり前のことを意識もせずに行なう素敵な友人は、
格好良く眩しく見えました。

「なぁに、俺達より長く生きている先輩だもの、バックアップしなくちゃ。」

その日以来、私も気がけて通りの向こうで信号が青に変わるのを待つ人の中に、
人生の先輩を見つける「気がけ」をするようにしました。

まだ実践のチャンスこそありませんが、交差点で私が役に立つ日が来ても、
さり気なく手を差し伸べることができるよう心がけています。

人の美しさとは、外見ばかりでなく、
内面からも醸(かも)し出されるものです。

健全なる美しさは、健全なる精神に宿る…でしょうか。


84 / 92« 先頭...102030...838485...90...最後 »