タンパク質の巡りあい

すべての人は、
健康であることを望んでいると思いますが、
健康であるためにはどのようなことに気をつけて
タンパク質を摂ればよいのかと問われると、
なかなか的確に答えることができる人は
多くはないかもしれません。

それは、家族構成や食べ物の好み、
地方独自の味付けなど、
その人が暮らす環境が様々だからです。

したがって、
個人にとって適切なタンパク質の量を
標準化するのは、
たいへん難しいことです。

植物性のタンパク質を多く含んでいる豆腐や納豆、
あるいは牛、豚、鳥など肉を多く食べる人は、
一日に摂取するべきタンパク質の必要量を
満たすことは容易で、
タンパク質の欠乏という問題とはあまり縁がないでしょう。

一方、タンパク質が不足している食生活を送っている人は、
食事で摂るタンパク質の量に注意しないと
問題を招くことになります。

というのも、タンパク質は、細胞膜をつくり、
細胞骨格を形成し、体の骨格、筋肉、皮膚を
構成しています。

タンパク質を構成しているアミノ酸は、
タンパク質合成の素材であるとともに、
神経伝達物質やビタミン、
さらに、酸化されることで
エネルギー源としても利用されいます。

植物性タンパク質を含む豆腐を食べても、
そのまま大豆のタンパク質が
人のタンパク質として
体に取り込まれるわけではありません。

タンパク質は、
いくつかのアミノ酸の集合体です。

大豆のタンパク質は、
アデニンやグアニン、チミンなどのアミノ酸に分解され、
体内で再びタンパク質として構成された後、
筋肉や神経伝達物質、ビタミンなどとして利用されます。

しかしそこに留まるわけではなく、
ふたたび分解されてアミノ酸となり、
尿素などに合成されて体外に失われます。

タンパク質も他の体内物質と同様に
合成と分解を繰り返します。

したがってまとめて摂るのではなく、
タンパク質を含む食品を毎日食べることが、
大切だということになります。


お米の歴史を噛みしめる秋

稲刈りが終わった田んぼは、
秋から冬へと遷る風景です。

私たちにとって、
たいへん馴染みのあるこの景色は、
日本の原風景ともといえます。

今では、北は北海道から南は沖縄まで、
稲作は普及していますが、
かつては一部の地域でしか栽培できない
貴重な食料でした。

日本におけるお米づくりの歴史は古く、
少なくとも3000年以上前の縄文時代から
稲作は始まっています。

まず、地理的に大陸に一番近かった九州に
稲作の技術が伝わり、
日本のお米づくりは、
九州地方から東へと広がります。

驚くべきことに2200~2300年前には
青森県あたりまで稲作は広がっています。

稲作が広く普及した理由は、
原産地である東南アジアのように、
雨が多く降る季節と
雨が少なく暑い季節が
稲作に適していたということが挙げられます。

また、お米は食味がよく、
長期間の保存が可能であったことも
普及した理由の一つといえます。

主食になるにふさわしい
食料だったのです。

お米は、日本人にとって
単なる食物という枠を超え、
日々の生活様式や風習にも
深く関わる存在となっていきました。

毎年11月23日に、
天皇が秋に収穫した穀物を神様に祭る
行われる新嘗祭(にいなめさい)は、
飛鳥時代に始まったといわれています。

平安時代から伝わる芸能の田楽も、
田植えの前に豊作を祈願して行う
「田遊び」から発達したものといわれています。

現在では
田んぼなど殆どない東京都板橋区にも、
重要無形民俗文化財に指定される田楽が
存在します。

また、名勝負を楽しませてくれる相撲(すもう)も、
豊作の祈願する祭りでした。

相撲の立合いで見られる四股(しこ)には、
大地を力強く踏みしめ、
災いを追い払うという意味があります。

春夏秋冬の中でも、
一番お米が美味しいこの時期には、
日本で暮らす有り難さを
多くの人が感じているでしょう。


プロセスチーズとナチュラルチーズの違いとは

アミノ酸やビタミンB2などを多く含むチーズは、
日々の健康を後押ししてくれる手頃な食材です。

日本でチーズといえば、
ほとんどがプロセスチーズです。

プロセスチーズは、
ナチュラルチーズを細かく砕いて、
高温でドロドロに溶かして殺菌し、
冷ましたチーズのことです。

スライスチーズや6Pチーズ用などの
型に詰めてパッケージングするため、
保存がしやすく携帯にも便利です。

メーカーによっては、
トマトやこしょうのエッセンスをブレンドしたり、
干しぶどうやナッツを加え、
様々な味にアレンジした商品を販売しています。

一方、ヨーロッパのチーズは、
ナチュラルチーズがほとんどです。

牛や山羊から搾った原料乳の水分を抜いて型に入れ、
乳酸菌やカビ菌で熟成させて、
加熱処理することなく、
消費者に提供します。

製法や熟成期間によって、
形や色が違うチーズとなるため、
その数は1000種類をこえると言われています。

ヨーロッパ各地の青空マーケットを覗くと、
大小様々なチーズが並べられている屋台が出て、
その土地柄、お国柄の味を楽しむことができます。

ナチュラルチーズは、
その種類の多さもさることながら、
チーズが熟成する過程も楽しめます。

しかし、
保存方法や扱い方には注意が必要です。

菌が生きているため、
冷蔵庫の中で保存していても、
熟成が進みます。

うっかり室内に置いておくと、
カマンベールチーズのようにドロドロになったり、
表面に乳脂が浮き出てくるものもあります。

プロセスチーズとナチュラルチーズに違いはあるものの、
骨粗しょう症の予防に不可欠なカルシウムを効果的に
摂ることができる食材です。

カルシウムが多いといわれる小魚では、
含有カルシウムのおよそ30%を消化吸収できますが、
チーズの場合、
50~60%を体内に吸収することが出来ます。


日本の芸「折り紙」

「なぜ旅に出るのか」
という問いに対して、
あまり深い意味をはめ込むのは、
堅苦しくもあり、興ざめするので、
風景を楽しむ、食を味わうというあたりで、
とどめておくのが気楽で良いと考えています。

プラスアルファの楽しみがあるとすれば、
旅先で、地元の人達とコミュニケーションできれば、
その旅が一味違って
意味深いものになるのかもしれません。

特に海外においては、
日本とは文化や風習、食も違うことがほとんどですから、
人との交流は、より印象深いものになります。

逆に地元の人にとっても、
異国から来た人たちの振る舞いや習慣が、
珍しければ、多少大げさかもしれませんが、
異文化の交流が行われるということになります。

日本文化は、
今世界中で高い評価を受けていますが、
折り紙もその一つです。

友人の一人に海外旅行をする際は、
必ず色紙を持参する人がいます。

彼曰く
「日頃、折り紙など折らないけれど、
海外の様々な国では、驚きの眼差しで喜ばれる」
ということです。

日本人にとって、
例えば「鶴の折り紙」を折ることは、
日常茶飯事のことです。

病気で入院中の知人を励ますため、
あるいは、
全国大会に出場するチームの必勝を祈願してなど、
暮らしに寄り添うように折り紙があります。

しかし、考えてみると、一枚の正方形の紙から
鶴の折りあげる工程は、驚くべき折りの技術と
立体感覚が必要です。

道行く人に「鶴の折り紙を作ってください」と訊ねれば、
かなりの高確率で作り上げるのではないでしょうか。

その技は、外国の人にとって見れば、
クールジャパンそのものかもしれません。

なかなか海外旅行ができるわけではありませんが、
次の旅では、折りを見つけ、
「折り紙」という日本の芸をお見せできれば、
多少なりとも文化交流になり、旅の思い出も
より深いものになるのではと考えています。


寒さのコリは運動で解消

冬の寒さを思い出させる
冷たい風が吹き始めています。

慌てて冬用の衣類を準備された方も
多いのではないでしょうか。

寒さを感じることで、首や肩の筋肉が緊張し、
血流が滞ることも多くなります。

外出時にマフラーやネックウォーマーを巻き、
首や肩を温めることで、
コリは改善することはできますが、
筋肉を動かすことで血行の改善をすることも大切です。

肩を上げ下げする、
首を前後左右に動かす、
首を回すなどの運動で
コリを解消しようとする姿はよく目にしますが、
それだけでは充分とはいえません。

首とその周辺部のコリを改善するには、
肩甲骨周囲部のコリも和らげることが大切です。

解消法としては、
肩甲骨周囲部を指圧することが、
効果的です。

しかし、一人の時は無理ですから、
椅子に腰掛けた状態での腕振り運動をすることで、
肩甲骨の血行を促し、
コリを改善することはできます。

軽く拳を握り、
走るときのようにひじを曲げ、
腕を前後に振って動かします。

腕を前に振り上げるときは、
拳が目の高さにくるまで上げ、
後ろに振るときは、
できるだけ拳が自分の体の後までくるように
ぐっと引きます。

後ろに思い切って腕を引くことで
肩甲骨は大きく動きます。

この腕振り運動のもう一つの利点は、
肩甲骨のコリを解消すると共に、
体全体の血行が促されることです。

人の体は、外気温の変化に対して、
一定の温度に保とうと様々な機能が働いています。

冬でもその機能は働いているのですが、
これから寒くなる季節は、
外出も億劫になり、
運動する機会が少なくなるため、
他の季節と違って体全体を巡る血液の流れは
鈍くなりがちです。

低温の冬と、高温の夏とを比較すると、
たとえば額では、
冬は夏の約2分の1になるといわれています。

体を動かすことが億劫になる季節ではありますが、
健康のために運動は続けたいものです。