肝心な腎臓

肝心という漢字があります。

用例としては、
「慎重に対処することが肝心だ」
というような使いかたです。

「肝心」の「心」という漢字は、
心臓の「心」から使われていることは、
容易に想像できます。

人体にとって欠くことのできない臓器ですから、
最も重要な臓器であることは、
疑いありません。

ところがこの「肝心」という漢字は、
「肝腎」とも書かれることをご存知でしょうか。

腎臓は、
血液に含まれる老廃物(尿素窒素、クレアチニン、尿酸など)をろ過し、
体内の余分な水分と共に体外に排出役割を担っていますが、
腎臓には、それ以外にも重要な役割があります。

体内の電解質(ナトリウム・リン・カリウム・カルシウム・塩化物イオン)のバランスを保ち、
濃度を一定に保っています。

筋肉をスムーズに動かすことや、
血液や体液の中に存在する細胞内の水分を一定に保てるのは
腎臓が正常に働いているからです。

腎臓は、血圧を上げたり、
血液の循環を正常に保つレニンという酵素を作り、
骨髄に赤血球を作るよう働きかける
エリスロポエチンという造血ホルモンを分泌しています。

魚介類や卵、きのこ類などに多く含まれるビタミンDを、
骨の生成に必要な活性型ビタミンD3に変える働きをしています。

活性型ビタミンD3は、腸管において
カルシウムの吸収を促進したり、
腎臓においてカルシウムの再吸収を促進することで、
体内のカルシウムを効率よく活用します。

また、骨に対しては、
骨代謝回転を改善する作用があります。

漢方では、
五臓と呼ばれる(肺、心、脾(ひ)、肝、腎)臓器の一つである腎臓は、
尿の排泄(はいせつ)をつかさどるだけではなく、
まさしく肝腎な臓器であることを、よく認識しておかなければなりません。


海藻は栄養の宝箱

海藻は、低カロリーでありながら
脂質、糖質、さらにカルシウム、カリウム、マグネシウム、ヨウ素、鉄、亜鉛などのミネラル、
食物繊維、ビタミン類やタンパク質が豊富に含まれる
「海の野菜」ともいわれる優秀な食材です。

必要な栄養素がバランスよく含まれるため、
生物の起源が海から始まったということを
改めて知る食材とも言えます。

ある意味、周りを海に囲まれている日本は、
野菜畑に囲まれた幸せな国といえます。

しかも日本人は、海の野菜である海藻を
日頃の食事の中に良く取り込んでいます。

海藻は、緑藻類、褐藻類、紅藻類に分けられます。

緑藻類には青のりや青さがあります。
関西のタコヤキ、お好み焼きなど粉モンには欠かせません。

褐藻類には、わかめ、ひじき、こんぶ、もずくがあります。
褐藻類は、まさしく和食の根っことなる食材です。

紅藻類には、あまのりやてんぐさがあります。
あまのりは、海苔の佃煮や焼き海苔に加工されます。

またてんぐさは、ところてんや寒天の材料として加工されます。

日本人にとって、食事と密接に関わる海藻は、
今も昔や「ごはんの友」であり続けるでしょう。


安らぎだけじゃない?便秘解消にも効くハーブティー

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ハーブティーっていつからあるの?

ハーブティーの歴史は古く、紀元前約5000年より植物の薬効は利用されていたとされます(一説)。また、古代ギリシャにて医学の祖・ヒポクラテスがハーブを薬として使用していた事が解る記述が見つかっており、これを起源とする説もあります。いずれにせよ、ハーブの起源は西洋の古代文化に求める事ができます。

古代エジプトにおいても、ハーブが薬として利用されていました。その証拠の1つが、ミイラです。ミイラは、エジプトの死生観から見て“死者が復活した時、魂が返ってくる肉体”ですから、腐らないよう大量の防腐剤……つまり薬を使用する必要がありました。この薬として、ハーブが使われていたといいます。

歴史的に見たハーブの用法は、先述した“薬”の他に、“香料”という使い方もありました。香料としてのハーブは、古代ギリシャで広く用いられ、その古代ギリシャ人達は古代エジプト人達からハーブを学んだとも言われています。

どんな成分が便秘に効くの?

そんな昔から使われていたハーブティーですが、今では様々な効果があるとされています。その中の1つが便秘への効果です。便秘に効くハーブティーは、沢山あります。1つ1つ挙げていけば、枚挙にいとまが無い程です。代表的な便秘解消成分は、消化促進作用・整腸作用・ストレス緩和です。他にも、食物繊維を多量に含んだハーブティーもあります。

便秘の原因によって、どんな効能のハーブが有効かが変わってきますが有効だからと言って、ハーブティーをあまり飲み過ぎると、使用したハーブの種類によっては逆に身体の調子を悪くしてしまう場合があります。ハーブが強い場合、そのハーブが体質に合わない場合です。古くは薬として使われていたハーブにも、本当の薬同様副作用を持つ物もあるのです。

例えば、キャンドルブッシュというハーブ。こちらは便秘解消にダイレクトな効能を持っていますが、あまり多用すると、体質によってはお腹が緩くなる危険があります。ハーブも「用法用量を守ってご使用ください」という事ですね。

便秘解消に効くハーブティーの種類!

ここでは代表的なその種類をご紹介します。

まず、消化促進や整腸作用を持ったハーブティーは、カモミール茶・フェンネル茶が代表的です。カモミール茶は、ハーブ店でも手に入りやすく、また飲みやすいものですが、フェンネル茶は強いスパイスのような匂いが特徴です。それを苦手と感じる人には、フェンネル茶を別の飲みやすいハーブとブレンドして飲むという方法もあります。

便秘は、ストレスが原因の場合もあります。その場合は、ストレス緩和の効能を持ったハーブティーも有効です。こちらも、代表的なものはカモミール茶になります。ですが、ストレス緩和の効能はハーブティー全体の特徴でもあるので、味・香りを試しながら、自分好みの品種・ブレンドを探すのも良いでしょう。好きな味・香りのモノを飲む事が、最も身体に良いのです。


アサリの小さな身には栄養がぎっしり!

今年のゴールデンウィークは、もう終わってしまいましたが、
ゴールデンウィークの頃の風物詩の一つが潮干狩りですね。

「潮干狩り」は、春の季語にもなっています。

潮干狩りとは、潮の引いた干潟での貝採りを意味し、
場所によって、アサリ、タイラガイ、マテガイ、ハマグリ、蟹など、
様々な種類の海の幸が採取されます。

でも、何と言っても、潮干狩りと言えば、アサリです。

今のように、行楽の一つとして、
潮干狩りを人々が楽しむようになったのは、
江戸時代になってからのようですが、
アサリが食材として採られたのは、
縄文時代の遺跡である貝塚から
その貝殻が出土されたことから分かるように、
ずいぶんと長い歴史があります。

アサリを使った料理として、
味噌汁、酒蒸し、炊き込みご飯、バター焼き、
しぐれ煮、スパゲッティのボンゴレなど、
定番レシピがすぐに浮かんでくるのも、
アサリがとても身近な食材であるからこそでしょう。

最近では、真空パック詰めのものなど、
年中スーパーに出回っている感のあるアサリですが、
旬とされるのは、産卵を控えて、身が肥えている今の時期と秋です。

実は、このアサリ、とてもうれしい栄養成分をたくさん含んでいるのです。

まず第一に挙げたいのが、鉄分とビタミンB12。

これらは、血液の材料であるヘモグロビンを作るのに大事な成分なので、
ダイエット中の人や妊婦に多く見られる貧血の予防に役立ちます。

ビタミンB12は、植物性食品にはほとんど含まれず、
アサリの含有量は、様々な動物性食品の中でも、とても多いのです。

さらに、このビタミンB12には、
末梢神経や中枢神経の機能の維持・改善の働きがあり、
腰痛などの末梢神経障害や
睡眠障害の薬用作用としても利用されています。

その他、カルシウム、亜鉛、カリウム等のミネラルやタウリンも豊富です。

亜鉛は、細胞の成長や発育、皮膚の新陳代謝などに作用するので、
コラーゲンやヒアルロン酸などと同様に美容効果の高い成分です。

タウリンは、肝臓の機能を正常化する働きがあり、
疲労回復やむくみの改善、アルコールの分解などの効能が期待できます。

小さい身に、ぎっしりと栄養成分を含んでいるアサリ。

是非、旬の今、色々なレシピで味とともに、
その効能も堪能してはいかがでしょうか。


痛みを予測することで痛みを治す

ぎっくり腰になったという人は、少なくありません。

一度ぎっくり腰の激痛を経験すると、
そのイメージが記憶に深く刻まれ、
前に屈んだ瞬間に
「あ、ぎっくり腰になる」という思いが脳裏に浮かび、
痛さに備えて体を硬く身構えてしまうことで、
逆にぎっくり腰が再発するということが少なくありません。

このようなイメージは「自動思考」と呼ばれ、
その記憶を自分自身で修正することは
難しいといわれています。

また長らく腰痛を患っている人は、
ちょっとした動作のたびに「また痛くなる」とイメージし、
考えないようにしようと思っても、
そう考えずにはいられません。

このようなストレスが関係する腰痛には、
認知行動療法が効果的だと言われています。

認知行動療法とは、
患者の「現実の受け取り方や考え方」に基づく
感情や行動に注目し、
その記憶を変えることで疾患を治す療法のことです。

「また痛くなる」という記憶に囚われて、
痛みに備えて身構えてしまう自動思考を、
日常の姿勢を改め、
過去の記憶と現実の行動の食い違いを利用し、
腰を痛めそうな姿勢の記憶を変更することで、
「また痛くなる」と考えから開放され、
最終的には、多少の動きでは、
痛みは無視することができるようになります。

認知行動療法は主に精神科で行われますが、
筋肉や骨格の問題を解決する整形外科と連携して治療する
リエゾン療法(連携療法)もあります。

リエゾン療法とは、
整形外科、精神科や心療内科など、
複数の医師が連携(リエゾン)して治療を行ない、
治療を心体の両面から行う方法です。

運動療法認知行動療法、薬物療法などを併せて行います。