変形性ひざ関節症とヒアルロン酸

軟骨が壊れてひざに痛みがでる変形性ひざ関節症は、
できるだけ早く対処することが必要な病気です。

ひざの痛みが続くようでしたら、お医者さんを受診して、
その原因をはっきりさせることが、
変形性ひざ関節症の予防や、症状の悪化を防ぐ
最良の手段です。

まだ初期の段階であれば、理学療法として
生活習慣を改善することで対応できます。

しかし現実的には、ひざの痛みが辛くなり、
動くのがおっくうになった結果、
ひざをガードしているひざ関節のまわりの筋肉が衰え、
かなり症状が進行するまで放置してしまうケースも少なくないため、
積極的な行動がとても大切です。

自分自身で病気に対応するよりも、
受診することで、精神的ケア、物理的治療など
様々な面から他の人にサポートしてもらう方が
病気の治療に前向きになれます。

症状が悪化している場合には、
薬による治療を勧められるケースも少なくありません。

その一つが、関節内注射です。

関節内注射とは、
関節内にヒアルロン酸を注射で注入する方法です。※1

変形性ひざ関節症は、
ひざ関節内の滑液であるヒアルロン酸が減少しているため、
関節の動きがスムーズでなくなり、
クッションの役割をもつ軟骨に影響を与え、
それが痛みにつながります。

ヒアルロン酸を注入することで軟骨がガードされ、
関節の動きが改善されます。

ヒアルロン酸の注入で、ひざの痛みや炎症を抑えることができますが、
効果は永続しないため、症状が再発した場合は、
あらためて関節内注射を行わなければなりません。

関節内のヒアルロン酸の量は、加齢とともに少なくなます。

そこで、ヒアルロン酸のサプリメントなどを摂ることで、
体内のヒアルロン酸量をバックアップすることが、
自分自身でできる積極的対処法といえます。

※1 ヒアルロン酸の関節内注射
ひざへのヒアルロン酸の注射は、
サラブレッドの膝軟骨の治療がその起源といわれています。


便秘ってなんで起こるの?

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今や、現代病とも言えるほど悩む人が多い便秘。たった1日お通じがないだけでも、体も気分も調子が悪くなってしまい憂鬱なものですよね。そもそも便秘とはなぜ起こるのか?さらに便秘を解消し、健やかな毎日を送るためにはどのように生活習慣を改善すればいいのかご紹介します。

便秘による身体への害って?

排便とは、体内の毒素を排出することとも言えます。つまり便を体の中に溜め込んでしまうことは、本来外に出されるはずの毒を体に留めておくことと同じなのです。その毒素が引き起こす害には、さまざまなものがありますが、最悪のケースでは、死亡してしまうことすらあることを知っておきましょう。便として排出されなかった毒素が腸から吸収され、血液と一緒に体をめぐることで起こる体の不調としては、頭痛や食欲不振、肌荒れなどが挙げられます。長い間便秘を放置しておくと、最終的には癌を発症する恐れもあります。もし原因不明の体調不良で悩んでいるという場合には、一見無関係のようでも、便秘を改善することで解消する可能性があります。

現代人にありがち!食物繊維不足

戦後、現代人の食生活は日本古来の和食文化から洋食文化へと大きく変化しました。ファーストフードのチェーン店は全国各地に立ち並び、コンビニやファミレスでは洋食メニューの占める割合が非常に多いことが一目で分かります。和食には、野菜やきのこ、海草など多くの食物繊維を含む食材が豊富に使われています。さらに味噌や醤油といった日本独自の調味料も大豆から出来ており、味付けの段階でも食物繊維をプラスすることができます。日ごろから和食を主にしている場合、普段の食生活の中で無意識のうちに必要な食物繊維を摂取できるのですが、洋食メインの生活では必要量に満たないことが多くなります。自炊をまったくせず三食外食やコンビニ食材という場合には、特に食物繊維の不足が心配されます。このような繊維の不足した食生活を続けることが、慢性的な便秘を引き起こすのです。

「食べないダイエット」は腸に有害!?

若い女性の中にはダイエットの目的で食事の回数や量を減らす人も多くいます。しかし、そのような無理な食生活では、便をつくるのに欠かせない食物繊維が不足し、便秘を引き起こしてしまいます。その結果悪玉菌が増え、腸の内部の環境が劣悪なものになってしまいます。また、食べないダイエットをすることにより体が飢餓状態に陥り、入ってきた栄養素をすべて吸収しようとする働きに変わるため、長期的に見てかえって太りやすい体につながってしまいます。低カロリーで繊維をたっぷり含む和食中心の食事を一日三回きちんと摂ることで、定期的な排便の習慣が生まれてきます。食事の量を減らすのではなく、カロリーを減らすことを心がけて食生活を見直すことが大切です。

 


美しい身だしなみという漢字

「名は体を表す」とは、
付けられた名前が、
その物や人の性質や実体を表すということです。

同じような言葉に
「体は心を表す」という言葉もあります。

心得や心の持ち方が、
姿勢やしぐさ、内面から発せられる雰囲気や容姿に
表れるということでしょう。

漢字にもその造りが、
心の持ちようを表している、
あるいはそのような形になることを望むという想いが
込められている漢字があります。

子供の頃から社会での守るべきことや作法を教えることを
「しつけ」と言います。

箸の持ち方、お茶の飲み方から始まり、
初対面の人と会う時のあいさつなど、
暮らしの中の全ての礼儀や作法を教えることです。

昔から「しつけ」とは、
「しつける(しぐさや言葉を行ない慣れる)」、
あるいは「し続ける(行い続ける)」に通じると言われてきました。

学校から帰った子供たちが、
玄関でクツを揃えずに家の中へ入るときに、
「ちゃんとクツを揃えてから上がりなさい。」
と叱るお母さんの行為は、理解できるにしても、
しつけという面からはよろしくないと言えます。

しつけの中での解決法は、
脱ぎ捨てたクツを何も言わずに母親が、
自ら並べなおすことを続けることです。

これがしつけとは、到底信じられませんが、
並べ直すことの繰り返しによって、
子供たちは、母の姿を学んでいくのです。

母親が乱雑に並んだクツを喜んで並べる姿を見ることで、
子供たちは、整理整頓された玄関が、
気持ちの良いものだと理解できるようになり、
自ら進んでクツを並べるようになるまで、
辛抱強くクツを並べることを「し続ける」ことが
回り道のようで早道なのです。

「なにを悠長な…。」というお言葉が、
聞こえてきそうな話ですが、
漢字にその真実が見られます。

しつけという言葉を漢字で書くと「躾」となります。

「身を美しくする」ことが「しつけ」とは、
なんとも先人が残した漢字には、
落語に出てくる長屋のご隠居さんを彷彿とさせる、
粋な姿を感じます。

さてこのクツの揃え方の躾が真実か否かは、
実践して明らかにするしかありません。

躾る側の胆力を試されることなりますが…、
さて真偽は如何に。


「只」ではない貴重な日本語

日本語の不思議さは、
それぞれの漢字の意味を組み合わせることで、
新しい言葉を作り、
元の意味からは想像できないような
新しい意味を生み出すことです。

アルファベット26文字を使用する言語とは、
言葉を作る過程が違った言語と言えます。

例えば
「只者ではない」
「お母さん只今」
「只で手に入れる」
という表現で使われる「只」という言葉は、
使う場面が随分違います。

「只」のもともとの意味は、
「何事もない」ということです。

「只の勘違いでした。」
などの言葉として使います。

何事もないということが、
お金がかからないという意味へと
転用されて新しい言葉が派生します。

「この事務所の使用料は只です。」
といった具合です。

価値や行為の提供において、
与える人が、お金やその対価を
何も求めないという意味になります。

また、何事もないという意味から、
「彼は只の管理人だ。」
「今は只、皆が無事でいるように祈るだけだ。」

さらに、無いということは、
ほとんどない少ないという事とも似ていますので
ほぼ無いということを強調するために、
「グチは只の一度も言ったことがない。」
「只ひとつだけお願いがあります。」

この少ないという意味を
今という時間の表現に付けると、
只今という言葉になります。

「只今の時刻は12時10分です。」
瞬間を表現する、
「只今お持ちします。」
現在よりもわずかに先のことを伝えるためにも
使うようになります。

外出から帰った時のあいさつである
「ただいま」は、
「只今帰りました。」の省略形です。

いつの頃から使われていたか?
ということは定かではありませんが、
日本語の進化の歴史が
言葉の端々に重ねられています。


秋の空が透明な青になる理由とは?

「天高く馬肥ゆる秋」

天高くとは、
秋の空の透明度があがるという表現のひとつでしょう。

空の透明度が、夏から秋にかけて増すのは、
空気中に含まれる水蒸気の量が関係しています。

夏の青空は、太平洋に中心を持つ
南からやって来る高気圧です。

海の上で生まれた高気圧ですから、
たっぷりと水分を含んだ状態で日本にやってくるため、
太陽光線が、水蒸気で乱反射し、
日本特有の蒸し暑い夏の晴れということになります。

一方、秋の高気圧は、
大陸から移動してくるため、
空気中に含まれる水蒸気の量は少なくなります。

秋の空が夏の空よりも青く、高く見えるのは、
このような高気圧の出身地に違いがあるためです。

ところで、春の青空も
同じく大陸生まれの高気圧によるものですが、
少し事情が違います。

春の空の表現といえば、春霞(はるがすみ)です。

これは、高気圧が生まれる場所の環境が違うためです。

春先は、雪や氷が溶けたばかりで、その中に含まれる土や砂が
舞い上がりやすくなっています。

それに対して秋は、夏に育った草がホコリの舞い上がりを抑制するため、
秋に発生する高気圧には、
透明度を下げる邪魔者が少なくなります。

また、上昇気流の強さが変化することも秋の空を青くする理由の一つです。

秋になると、太陽の南中高度(※1)が低くなるため、
日中の最高気温が下がります。

太陽で暖められた空気の対流が弱まり、
地表からホコリが舞い上がる空気の層が、
空の低いところに留まる傾向にあります。

雲の様子も変わります。

上昇気流が弱くなるため、
入道雲(積乱雲)のような水分を多量に含む夏らしい雲の出番が少なくなります。

空の天井付近である上空5~13キロ付近に現れる
鳥の羽根のような「巻雲(けんうん)」や、
細かい雲片が空一面に広がる「うろこ雲」などが、フワリフワリと浮かびます。

※1 南中高度
一日の中で、太陽がいちばん高く上がったときの
地平線との間の角度です。
夏至のときの南中高度がいちばん高く、
冬至の南中高度がいちばん低くなります。