春のクローバーを待つ

この季節になると、
公園の花壇は、来春の準備として、
チューリップの球根などが植え付けられ、
土色が目立っています。

グラウンドの芝生も枯れて
鮮やかな緑は来年までお預けです。

ところが河原の土手で、
寒さに耐えながらも
青々とした葉の茂みを
見つけることができます。

クローバーです。

シロツメグサとも言われるクローバーは、
耐寒性のある多年草で、
寒さに強く、常緑で冬越しします。

花期は5~9月ですから
さすがに花は見られませんが、
寒さが厳しい季節でも生き生きとして、
春の訪れとともにグングン殖え広がります。

もともとはヨーロッパ原産ですが、
今では世界中で栽培されています。

ミツバチにとっても大切な花で、
クローバーが咲いている時期に、
せっせと花蜜を集めている様子は、
かわいいですね。

クローバーの花は、
ハーブティーとして飲むことができます。

強壮効果があり、
シロツメクサ茶として販売されています。

また、葉は茹でて食べることもできます。

春先に出る若い葉を、
塩を一つまみ入れた熱湯で茹でたあと、
水にさらせば下ごしらえ完了です。

油炒めや胡麻和えにします。
花もさっと茹でれば、
三杯酢にしていただけます。

また、採りたての花と葉に直接衣をつけて、
天ぷらやかき揚げにしてもおいしいです。

周りが冬枯している時期なら
どこにクローバーが生えているか分かりやすいので、
チェックして、春を待つのも楽しいでしょう。


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