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2015年型インフルエンザワクチンとは

高熱が特徴で、場合によっては重症化することもある
インフルエンザを予防する対策として、
毎年インフルエンザ予防接種を、多くの方が受けられています。

予防接種を受けることで、
インフルエンザに罹患しないというわけではありませんが、
重症化せずに比較的軽い症状で済むのが予防接種の利点です。

従来、予防接種用のワクチンは、
流行しそうな3種類のウイルス株を毎年選定し、
インフルエンザ用のワクチンとして製薬会社が流通させていました。

2014年のインフルエンザ予防接種ワクチンは、
A型インフルエンザワクチン1類
A型インフルエンザワクチン2類
B型インフルエンザワクチン1類
でした。

しかし、2015年の予防接種ワクチンでは、従来のものに加え、
B型インフルエンザワクチン2類を追加して、
4種類のウイルスに対応したものとなりました。

これによって、
A型・B型どちらかのインフルエンザが流行した場合も、
または両方が流行したとしても、効果が期待できます。

反面、製造工程が増えるため、
病院などへの卸値は高くなりました。

もともとインフルエンザ予防接種は自由診療のため、
予防接種の料金は医療機関によって差があります。

これから予防接種するのであれば、
事前に電話などでお問い合わせすると良いでしょう。


ローヤルゼリーとローマ法王

養蜂によって得られるハチミツやローヤルゼリーは、
健康食品としてだけでなく、化粧品などの美容分野でも
多角的に応用されるようになっています。

ミツバチとの関わりの歴史は大変古く、
紀元前6000年ごろの人間の住居跡として有名な、
スペイン東部のラ・アラーニャ洞窟の内部に描かれたの壁画に、
ミツバチが飛んでいる様子とハチミツを採る人が描かれていることからも伺えます。

古代ギリシアの哲学者のアリストテレスは、
彼の著書である「動物誌」の中で、ローヤルゼリーを
ハチミツとは違う『濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの』と表現し、
それが固まると女王蜂になると考えていました。

実際には、
その柔らかいものとして書かれていた
ローヤルゼリーの固まりの中に産み付けられた卵が孵化し、
ローヤルゼリーを食べて女王蜂になります。

その淡黄色の固まりが「ローヤルゼリー」と呼ばれるようになったのは、
今から200年ほど前に、フランソワ・ユベールが「蜜蜂の新観察」の中で、
「ゼリー・ロワイヤル」と記したのが最初だと言われています。

その後、1950年代になるとフランスでは、
ローヤルゼリーが保健省の認可を得て、
病院で薬品として処方され始めます。

ちょうどそのころ、ローマ・カトリック教会の頂点に立つ
ローマ法王(ピオ12世)が危篤状態に陥いりますが、
主治医の判断でローヤルゼリーを投与したところ、
病状が完全に改善しました。

この奇跡的な回復劇は、ドイツの国際学会で発表され、
さらに1958年にローマで開催された国際養蜂会議でローマ法王自ら、
「私はローヤルゼリーのおかげで命が救われた」と演説します。

この出来事は、ローヤルゼリーが世界に広く知られるキッカケになりました。

やまだ農園本舗のローヤルゼリーDX90000ロイヤルプロポリススーパー5000DXにも
健康・美容成分を含む女王蜂の特別食が高配合されています。


ジャガイモのCはウルトラC

それぞれの食材が最も美味しい時期を「旬」と呼びますが、
初冬の旬のひとつが、ジャガイモです。

ジャガイモは産地の気候や品種によって異なります。

全国の生産量のおよそ7割を占める北海道は、
春に種芋を植え、9~11月の秋に収穫します。

生産量2位の長崎県は冬植えと夏植えの二期作です。

収穫は、冬植えが5~6月、夏植えが9~11月ごろです。

ジャガイモの初物は、値段も高めで、
気軽に買い物かごへは入れづらいですが、
安定的な出荷となる12月になると、
スーパーマーケットの入り口に特売品として
山積みになっていることも少なくありません。

収穫したての新ジャガイモの特徴は、水分が多いため、
みずみずしく皮ごと食べれるので、
素材をそのまま生かした料理がオススメです。

ジャガイモは、主食されている国もあるほど栄養豊富で、
主成分のでんぷんだけでなく、ビタミンCやカリウム、鉄分など、
野菜が育たない地方の冬越しにはなくてはならない野菜です。

特にジャガイモのビタミンCは、特徴的なものがあります。

というのも、
ビタミンCの弱点は、火と水に弱いという点ですが、
ジャガイモの場合は、
その表面がでんぷんに守られているために、
ほとんどビタミンCが失われません。

また、美肌成分の代表であるビタミンCは、
コラーゲンの生成を助け、
加齢による血管の衰え防止にも有効です。

旬のジャガイモは水分が多いため、日持ちはあまり良くありません。

また、日光が当たる場所では発芽してしまうので、
常温の冷暗所での保存が大切です。

リンゴの発するエチレンガスに発芽を抑える作用があるため、
ジャガイモとリンゴを一緒に保存すると日持ちがよくなります。

です。


トイレのマークとオリンピック

不慣れな場所でトイレを探すのは、
その切迫度によっては、大変な思いをします。

そんなときに無意識に探すのがトイレのマークです。

男の人と女の人が並んで立っているマークは、救いの神となります。

このトイレのマークは、ピクトグラム(※1)と言われる標識で、
文字よりも解りやすく文字よりも訴求力が高い、優れた絵文字です。

絵文字の歴史は、スペインのアルタミラ洞窟に描かれた人や獣の壁画まで
逆上ることになるのでしょう。

一見するだけでわかる絵文字は、
時間や文字文化を超えて理解できる明快さがあります。

日本においてピクトグラムが初めて表舞台に出たのは、
1964年に日本で開催された東京オリンピックです。

多くの国からくる選手や観光客のために
競技や施設を表すためにピクトグラムが活用されました。

しかし、当時は
目新しいそのデザインがよく理解できない日本人も多かったため、
ピクトグラムの下に「化粧室」「案内所」などの日本語も併記されていました。

東京オリンピックで使用された競技種目を表すピクトグラムは、
世界各国の評判がよく、その後開催されたオリンピックでも、
ピクトグラムはデザインを変えながら、受け継がれていきました。

そのためオリンピック競技種目のピクトグラムは、
「絵ことばの国際的リレー」と呼ばれています。

トイレのピクトグラムは、
1970年に開催された大阪万国博覧会に登場します。

今では考えられないことですが、
トイレのサインであると理解できる人はまだ少なく、
その横に「便所」と張り紙がされていたそうです。

トイレのピクトグラムがトイレの案内用サインとして社会に浸透するまでには、
10年以上の時間が必要とされました。

来年の2016年のリオデジャネイロオリンピック、
そして2020年に開催予定の東京オリンピックでは、
どのようなピクトグラムが出てくるのでしょうか。

※1 ピクトグラム(pictogram)
「絵文字」と呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示されるサインです。
表したい内容を単純なデザインとして表現します。代表的なものには、
トイレや非常口、エスカレーターなどがあります。

交通モビリティ・エコロジー財団の推奨するピクトグラム
交通モビリティ・エコロジー財団のホームページより転用


日光とビタミンDの深い関係

野菜や果物に多く含まれるビタミンCは、
美容と健康のためには切っても切れない関係です。

たまごやバターなどの乳製品に多く含まれるビタミンAも、
過不足なく摂らなければなりません。

老化防止に関わるビタミンEなど、
食べ物から体の中に取り入れるビタミンは多くあります。

その中で若干様子が違うビタミンが、ビタミンDです。

ビタミンDは、カルシウムやリンを体内に吸収し、
濃度の調整や、骨の形成を促す役割を果します。

ビタミンDは、野菜ではきのこ類にわずかに含まれていますが、
果物にはほとんど含まれていません。

あんこうの肝やすじこには含まれていますが、
これらの食材を欠かさず毎日食べるというわけにはいきません。

ビタミンDが不足すると、
成長不良や間接の変形、
骨粗鬆症になる危険が高まります。

ではビタミンDの必要摂取量をどのように取るかといえば、
太陽の光を浴びるということになります。

実は、一日に必要なビタミンDの80~90%は、
日光浴によって体内で生成されます。

太陽光線の中でも、美容の大敵とされている紫外線が、
ビタミンDの生成に重要な役割を果たしています。

したがって、バランスのとれた食事をしていても、
太陽の光を浴びて紫外線と接しなければ、
ビタミンDは不足してしまいます。

紫外線をブロックする日焼け止め(SPF30程度)を塗ると、
ビタミンDの生成能力は、97%もダウンするという報告もあります。

紫外線の弱い冬では、20分~30分ほど(※1)
日差しのもとに出るようにすると良いでしょう。

※1独立行政法人国立環境研究所 地球環境研究センター発表 2013年(平成25年)
国立環境研究所と東京家政大学の研究チームの調査によると、
健康な生活を送るために必要な日光浴の時間(両手と顔)は、
紫外線の弱い冬の12月の正午では、
那覇で8分、つくばでは22分となっています。

しかし、緯度の高い札幌では76分の日光浴をしないと
必要量のビタミンDを生成しないと報告しています。

日本ビタミン学会機関誌「Journal of Nutritional Science and Vitaminology」
(2013年8月30日発行)


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