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醤油の「抗酸化力」とは?

和食が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
日本の食文化は、既に世界中の人達から支持されていましたが、
世界遺産に登録されたことで、
ますます注目度が上がることは間違いなさそうです。

海外の方が、まず最初にイメージする日本の食といえば、SUSHI(寿司)でしょう。
しかし、日常の食卓に身近なものとなると「SOYA(醤油)」です。
海外旅行を経験されたことのある方は既にご存知でしょうが、
現地にある多くのスーパーマーケットの調味料コーナーには、
醤油が並んでいます。
旅先で馴染みのある調味料が並んでいると、
携帯用の小びんを手に入れて、
現地食の味付けが舌に合わない時の心強い助けになりますね。

ところで、和食調味料の代表である醤油には、
すばらしい抗酸化力があることをご存知でしょうか?

抗酸化力とは、老化の原因となる「活性酸素」の働きを抑える効果のことです。
フルーツや野菜、ワインに含まれていることは広く知られていますが、
その力が醤油にもあるのです。
国立シンガポール大学の研究チームが明らかにしたその効果は、
ビタミンCの150倍、赤ワインの10倍ということです。
※シンガポールThe Straits Times紙 報道

主任研究員であるバリー・ハリウェル教授によると、
醤油には血流を促進する効果もあるということです。
世界も認める大豆の発酵食品である醤油は、
今後も注目されることでしょう。
ただし、醤油には塩分が多く含まれているので、
摂りすぎには注意が必要ですね。


様々な花の蜜

プロポリスを生み出すミツバチは、
花の季節に合わせて日本を移動する旅人と言えます。

ミツバチは、花の種類を選びながら蜜を集めることはしませんが、
花の旬の時期であれば、必然的に一種類の花の蜜が揃います。

日本列島は南北に長い国土ですから、
春の花の代表である菜の花にしても、
九州と北海道では咲く時期に、二ヶ月ほども開きがあります。
そのため、養蜂家は、花の旬を見極めて全国を旅し、蜂蜜を集めます。

四季折々に咲く花は、その花固有の蜜を持っていて、
蜂蜜の香りや色、そして風味は様々です。

さくらの蜂蜜は、まさしく黄金色で雑味のない甘さが特徴です。
一方、さくらとは親戚筋にあたるさくらんぼの蜂蜜は、
やや暗い赤褐色で酸味があります。
個性的といえば蕎麦の蜂蜜でしょう。
限りなく黒に近い褐色の蜂蜜は、匂いにも味にもクセがあります。
しかし、その成分には鉄分やカリウムが豊富に含まれています。

日本で集められる花の種類は数十種類に及びます。
果樹園のナシ、りんご、みかん、栗、ブルーベリー。
ビニールハウスのメロン、イチゴ。
野の花のたんぽぽ、野いちご、あざみ。
畑に咲き乱れるレンゲ、菜の花。
野山の木であるどんぐり、もちの木、ぐみ、ハゼなど、
働き者のミツバチは、様々な花を訪れ、
それらの花の蜜を集めているのです。

ミツバチが集めてくれる蜂蜜の様々な味と香りは、
私達に風味を味わう楽しみを与えてくれてます。
プロポリスやミツロウ、そして蜂蜜と、
ミツバチは人にとって大切な存在のようですね。


プロポリスの名前の由来とは

プロポリスの効用についての情報は、既にご存じの方も多いと思います。
先に紹介したミツバチが作り出すスグレモノ「プロポリス」は、
今や私達の健康の大いなる一助となっていますね。

ところで、この「プロポリス」の名前の由来となると
案外知らない方もいらっしゃるようです。
そこで、今回は、プロポリスという名前の由来のお話から始めさせていただきます。

プロポリスという言葉は、実は2つの意味の言葉がくっつけられてできた言葉なのです。
「プロ」とは、前面で守るという意味です。
プロテクトもやはりプロの付く類似語です。
では「ポリス」とはどのような言葉なのでしょう。

ヒントを差し上げます。

強大な都市を意味するメガロポリス、
ギリシャのアテネの象徴的建築物ともいえるアクロポリスにも
ポリスという言葉がついています。
アクロ(高い丘)+ポリスです。
なんとなく想像できますでしょうか?

もう正解がお判りになった方もいらっしゃるでしょうね。
ポリスとは、都市という意味です。
したがってプロポリスとは、都の前面を守るという意味になります。
ミツバチにとって幼虫を育てるための大切なベビールームに、
悪影響を与える微生物やウイルスが侵入してきては、一族の存亡に関わります。
そこで、巣の入り口をは非常に強力な殺菌作用がある「プロポリス」という
粘性のある物質で壁を作るのです。
ミツバチと同じように、この素晴らしい物質を人間も
作り出せればよいのでしょうが、
残念ながら、現代の科学を持ってしても未だ作り出すことができていません。
プロポリスは、体長わずか数センチのミツバチが、
子供たちを守るために作り出した愛の盾(たて)と言えるでしょう。


ミツバチの冬休み

明けましておめでとうございます。
今年もえみの和健康・美容コラムをご覧くださいまして
どうもありがとうございます。
スタッフ一同、皆様のご健康を心よりお祈りしています。

さて、子どもたちにとって夢のような冬休みもそろそろ終わりですね。
どのような冬休みだったでしょうか。
子どもたちと同様に、実は、ミツバチも冬休みをしていました。
さて? どのように過ごしていたのでしょうか…
今日は、ミツバチの冬休みについてご紹介しましょう。

ミツバチは、様々な種類の花の蜜を集めてくれる働き者です。
春を呼んでくれる「梅」、春の歓迎門とも言える「桜」、
初夏にさわやかな香りを放つ「柑橘類」、
秋の「コスモス」など四季に応じて、
小さな花にわずかしかない花の蜜を集めてくれます。
そればかりでなく、ビニールハウス栽培のイチゴのように果樹の受粉でも
大切な役割を担ってくれています。

そして、ミツバチといえば、
私達にたくさんの恩恵を与えてくれるありがたい存在ですね。
はちみつの他にも女王蜂だけが食べることができ、
栄養食の王様的存在でもあるローヤルゼリーや、
人の体の免疫力をアップしてくれるプロポリス、
更にはミツバチのお家の材料となっているミツロウで、
石鹸やろうそくといった生活用品まで人の暮らしを支えてくれています。

ところで、花のある季節は休む間もなく働いているミツバチですが、
花のない冬をどのように過ごしているのでしょうか?
寒さのために死んでしまうのでしょうか?

いえいえ、がんばり屋さんのミツバチは、昆虫としては珍しく、皆で協力して越冬するのです。
ご存じの方も多いと思いますが、飼育されているミツバチは、
人間が作った木製の箱に巣を作り、その箱の中で新しい次の子孫を育てます。
寒さが厳しい冬には、仮死状態でもなく、冬眠することもなく、
巣の中で起きたまま寒さをしのぎます。
ミツバチ達は、巣の中心部に集まり、蜂球と言われる状態になり、
外気温が零下に下がる厳冬でも巣の中の温度は30~35℃程度に保たれるため、
見事に越冬できるのです。
蜜の少ない冬の時期は、夏場に集めていた花の蜜や花粉を食べて
静かに冬を過ごします。
いわゆるミツバチの冬休みと言っていいかもしれません。
ゆっくり休んで、花の咲き乱れる春の夢でも見ているのではないでしょうか…。


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