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酵素食品が持つパワー

酵素食品が持つパワー

近年、美容や健康に関わる情報の中でもよく聞かれるようになってきた言葉のひとつとして、「酵素」というものがあります。

酵素のサプリメントや酵素ドリンクなども出回るようになり、そうした酵素が含まれているという食品やドリンクを積極的に摂取している美容家やモデルも多くいます。実際、そうした口コミなどで酵素について興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。

では、そもそも酵素とはどういうものなのでしょうか。

酵素とは一体何なのか

酵素というのは、タンパク質の一種です。私たちは生きていくためや、健康を維持するために、様々な種類の栄養素を摂取しています。しかし、ただ口から摂取するだけでは身体に吸収されることはありません。

酵素が、摂取したものを消化しやすくしたり、吸収しやすくしたりしてくれるからこそ、効果的に栄養を摂取することができるのです。更に代謝を良くしてエネルギーを消費しやすくする働きもあるため、私たちが健康を維持するためには必要不可欠であるのです。

酵素が含まれている食品

酵素が含まれている食品には、主に野菜や果物といったものがあります。特に多いとされているのは大根やキャベツ、バナナ、リンゴなどが挙げられます。手軽に酵素を摂取できる方法としては、やはり生のままで野菜を食べることができるサラダが良いでしょう。

結果的に便秘に効く青汁応用活用法

また、最近は自宅でも手軽にスムージーなどを作ることができるようになってきましたので、好みのフルーツや野菜を使ってスムージーを作るのもおすすめです。ミキサーで具材を砕くことで、細胞壁が壊れ、酵素が活性化するという効果も得られると言われておりますので、ぜひ手作りに挑戦してみると良いでしょう。

酵素による効能とは

酵素を摂取することで得られる効果としては、栄養の吸収をサポートしてくれるという効果と、エネルギーを効果的につかうようにしてくれる効果があります。

胃腸の調子が良くなってくるため、老廃物の排出をスムーズにしてくれます。そのため、美肌効果であったりダイエット効果を得ることができます。また、エネルギーを効果的に使うようになることで、脂肪が燃えやすく、痩せやすい身体作りのサポートもしてくれるのです。

このような効果があるということから、酵素を摂取することは、美容や健康に良いとされているのです。体内でも酵素は作られるのですが、その量には限界がありますので、食物から摂取してあげることが大切なのです。


古式サプリメント「米ぬか」

最近では、めっきり自家製のぬか床を使った漬物を
食べる機会は少なくなりました。

かつて各家庭にあったぬか床には、
その家独自の発酵菌が棲んでいたため、
嫁ぐ娘への嫁入り道具だった時代もありました。

ぬか床の中には、様々な菌が共生しています。

主に乳酸菌、産膜酵母菌や酪酸菌、
美味しい漬物には縁のない雑菌もいます。

空気を好きな菌と嫌いな菌が同居いているぬか床は、
独特の匂いが発生するので、
台所から遠ざけられたという歴史はありますが、
近年、整腸作用という点でぬか床が見直されています。

ぬか床に棲む酪酸菌は、腸内にも存在する乳酸菌の仲間で、
プロバイオティクス(腸内細菌のバランスを調節し、
宿主に有益な作用を与える微生物)として、
よい影響を与えます。

千葉医科大学衛生学教室(現 千葉大学医学部)の宮入近治博士が、
1933年に報告した酪酸菌のMIYAIRI株は、
胃酸や熱に対して抵抗性があり、
腸内有益菌と共生することで整腸効果を発揮します。

いわゆる善玉菌である酪酸菌は、
ぬか漬けに付いたぬかを食べることで簡単に摂ることが出来ます。

長年の間、御飯の脇役として食卓をなにげなく飾っているぬか漬けは、
古式のサプリメントとも言えます。

また、石鹸や美顔パックといった美容にも利用されている米ぬかは、
私達の生活の中で忘れてはならない食材として、
見なおされ、様々な利用法が研究されています。


酵素について考える

人は、加齢に伴い代謝が若いころと比べれば活発でなくなり、
その結果老化が始まります。
先日もお話したようにコラーゲンの代謝(体内の古いコラーゲンが
新しいコラーゲンと替わる)が衰えると、
肌のハリや血管の柔軟性がなくなります。

体内に存在する酵素においても同様です。

酵素は、食べたものを分解して体内に取り込む、
体内の老廃物を体の外に排出するといった重要な働きをしています。

アルコールを例にあげてみましょう。
皆さんが夕食の食前酒として飲んだワインの中に含まれている
アルコール成分は、まず、
アルコール脱水素酵素によって、アセトアルデヒドになります。
さらに、アセトアルデヒドは、
アセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に分解されます。

この酵素が働くことで、翌日は酔いが覚めているということになります
(と言っても飲んだ量にもよりますが…)。
分解、吸収、排泄に関わる酵素の生産量が、加齢によって減少すれば、
「若い時は強かったのになぁ…」と頭を抑えながらの二日酔い…
ということになります。

では、お酒の分解酵素を摂ればよいかというと、
そう簡単ではありません。
酒の肴として食べたお刺身を分解するには、
タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、
お寿司のご飯粒を分解するには、デンプンをブドウ糖に分解するアミラーゼ、
チーズを分解するには、脂肪を脂肪酸に分解するリパーゼなど、
酵素の役割はひとつひとつ違います。

排泄できなかった栄養分は、
脂肪として筋肉の間や内臓に蓄積されます。
これが中年太りの正体です。
五大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル。
腸内の環境を整える食物繊維。
健やかに歳を重ねるためには、
6つの栄養ボバランスを考えた食事に気をつけると共に、
その代謝に重要な役割を担う酵素についても
正しい理解をしておく必要がありますね。


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