生きる力を支えるクエン酸回路

日本旅館の朝食の中に
必ずと言ってよいほど出てくるのが
梅干しです。

「梅はその日の難のがれ」と言われ、
出かける前に梅干を食べると、
その日は災難をまぬがれるという
諺(ことわざ)もあります。

昔から経験的に、
疲労回復に梅干しが良いことが、
知られていたからです。

これは、梅干しなどに含まれている
クエン酸が、血流を改善し、
疲労物質の一つである乳酸を
筋肉から肝臓に回収して
エネルギーに変換する働きがあるためです。

科学的にも、1937年に、
ドイツの化学者ハンス・クレブスが、
人が生きるためのエネルギー生産方法として
クエン酸回路(クエンさんかいろ)があることを
実証しました。

クエン酸回路では、
食事によって得られた栄養素が、
分解されながら、
生命を維持するためのエネルギーに変換され、
最終的にクエン酸となります。

クエン酸回路がスムーズに働かないと、
乳酸などの疲労物質が
体の中に溜まっていきます。

クエン酸回路を潤滑に回すには、
クエン酸を摂取することが
効果的ですから、
梅干しやレモンを食べることが
その方法の一つと言えます。

ビタミンB群を含む食品を
クエン酸と一緒に摂れば、
より効果的です。

クエン酸を摂ること共に
オススメするのが、
「やまだの醗酵高麗人参」です。

「やまだの醗酵高麗人参」は、
高麗人参のなかでも
血行の促進を促すサポニン※1の
含有量が最も多いといわれている
「生干人参(きぼしにんじん)※2」を使用し、
発酵の工程を加えることによって、
一般的な高麗人参より吸収力が、
約15倍となっています。

※1 サポニン:サポニンの効果としては、
体内で脂肪などの酸化を抑える抗酸化作用や、
抗菌作用、血行促進、免疫力の強化などがあげられます。

※2 生干人参:根が人の形に似ていることから
人参といわれ、古くから不老長寿、万病薬として
非常に珍重されています。
細根を除いて皮を剥がずにそのまま乾燥したものを、
生干人参とよびます。

 


学校で一番聴かれるクラシックとは

学校の授業では、
様々な作曲家の音楽を
鑑賞する機会があります。

教材として現代音楽を聴くことも
増えてはいますが、
やはり中世のヨーロッパ音楽を
中心に鑑賞する授業が
最も多いでしょう。

モーツァルト、ベートーベン、バッハなど
数百年の長きにわたって、
聴き継がれている名曲に触れることは、
とてもよい経験です。

ところで、
専門的に音楽を学ばれた方は別として、
フランスの作曲家である
ルイ・ヴィエルヌ(Louis Vierne 1870-1937 )を
ご存じの方は、あまり多くはないでしょう。

しかし、日本の学校では、
毎日、子どもたちは、彼の曲を
聞いています。

その曲名は、
「幻想的小品 ウエストミンスターの鐘」
(Carillon de West minster)」です。

この曲の名前を聴いて、
旋律を思い出されるようなクラシック通は、
決して多くはないでしょうが、
「キーンコーンカーンコーン」という
擬音語を見た瞬間に、
その旋律を思い出される方は、
少なくないはずです。

学校の始業、終業、授業の終わりに
流れるその旋律は、
ルイ・ヴィエルヌの曲の主題です。

もともとこのメロディーは、
ロンドンにあるビッグ・ベンの
ウェストミンスターの鐘に
使われているものです。

授業の節目を告げるメロディーは、
イギリスからの舶来品ということです。

ロンドンへ旅行される機会がありましたら、
ウェストミンスター宮殿※1の写真を
撮るばかりでなく、時計塔(ビッグベン)の
オリジナルメロディーも聴かれてはいかがでしょうか。

※1 ウェストミンスター宮殿:ロンドンのテムズ川沿いに建つ、
議会制民主主義誕生の舞台となった建物で、
現在は、イギリスの国会議事堂としての役割を担っています。
ビッグベンは、国会議事堂に付属している時計塔の鐘の愛称です。


なべ料理のうま味ダブル効果

寒い時期の定番メニューといえば、
なべ料理ですが、
この料理には人間の味覚を満足させてくれる
ダブルな効果が隠されていることをご存知でしょうか?

うま味物質として、
グルタミン酸、イノシン酸などが、
広く知られてます。

こんぶ、緑茶、トマトや白菜には、
グルタミン酸が多く含まれています。

イノシン酸は、にぼし、かつお節、
鯛や豚肉に多く含まれています。

イノシン酸、グルタミン酸のいずれも、
うま味物質ですが、
単独で使うよりも、
グルタミン酸とイノシン酸を
組み合わせることで、
うま味を飛躍的に強く感じることができます。

簡単な実験として、
ごく薄味にした
昆布だし(A)とかつおだし(B)を
違うコップに入れておきます。

まず、A→Bの順にあじ味すると、
後で飲むかつおだしの時に
強くうま味を感じます。

次にB→Aの順で飲むと、
今度は、こんぶだしを飲んだ時に
強くうま味を感じます。

これは日本料理人の間では
経験的に広く知られている、
うま味の相乗効果のためです。

西洋料理でも、
玉ねぎ(グルタミン酸)などの野菜類と
牛スネ肉(イノシン酸)を一緒に煮込む
スープの「フォン」に
この効果が使われています。

したがって、
何気なくなべ料理の材料として使っている、
下味を出すためのこんぶ、
具材として入れる白菜と豚肉、
おまけに、
これまたうまみ成分であるグアニル酸を
多く含むしいたけを基本として、
さらにお気に入りの具材も投入すれば、
完璧な「うま味料理」が出来上がります。

今夜あたり、
この「うまみダブル効果」を知った上で、
なべ料理に舌鼓をうたれてはいかがでしょうか。


鏡餅の上がミカンな訳

新春のおよろこびを申し上げます。

皆様にあっては、
良き新年をお迎えのことと存じます。

昨年中は、
やまだ農園本舗製品「やまだの青汁」をはじめ
「やまだのコラーゲンゼリー」など
健康と美容をサポートする商品をご利用いただき、
厚く御礼申し上げます。

本年も昨年同様、
ご愛顧の程よろしくお願いいたします。

さて、
お正月のシンボルといえば、鏡餅ですが、
その一番上に乗っているミカンの謂れを
ご存知でしょうか?

正確にはミカンではなく、
ダイダイです。

漢字では橙と書きます。

木に登ると書くダイダイは、
初夏に白い花を咲かせ、
冬には、色の名前のように
橙色(だいだいいろ)の果実が実ります。

春になっても実は落ちることなく、
そのまま放置しておくと
2~3年は枝についています。

そのため「だいだい(代々)」と呼ばれ、
「木の登る」と書く漢字の由来になっています。

「代々家が絶えることなく繁昌しますように」
縁起の良い果物として、
鏡餅や正月の飾りに用いられます。

鏡餅は、1月11日の鏡開きに下げますが、
ダイダイは、飾りから外して、
お風呂に入れてダイダイ風呂にすると良いでしょう。

ダイダイ風呂は血液の循環を良くし、
体を温める作用があるので
冷え性の方にはおすすめです。

柑橘の爽やかな香りで気分も和らぎますし、
皮にはクエン酸やビタミンCが含まれているので、
美肌の湯としても楽しめます。


春のクローバーを待つ

この季節になると、
公園の花壇は、来春の準備として、
チューリップの球根などが植え付けられ、
土色が目立っています。

グラウンドの芝生も枯れて
鮮やかな緑は来年までお預けです。

ところが河原の土手で、
寒さに耐えながらも
青々とした葉の茂みを
見つけることができます。

クローバーです。

シロツメグサとも言われるクローバーは、
耐寒性のある多年草で、
寒さに強く、常緑で冬越しします。

花期は5~9月ですから
さすがに花は見られませんが、
寒さが厳しい季節でも生き生きとして、
春の訪れとともにグングン殖え広がります。

もともとはヨーロッパ原産ですが、
今では世界中で栽培されています。

ミツバチにとっても大切な花で、
クローバーが咲いている時期に、
せっせと花蜜を集めている様子は、
かわいいですね。

クローバーの花は、
ハーブティーとして飲むことができます。

強壮効果があり、
シロツメクサ茶として販売されています。

また、葉は茹でて食べることもできます。

春先に出る若い葉を、
塩を一つまみ入れた熱湯で茹でたあと、
水にさらせば下ごしらえ完了です。

油炒めや胡麻和えにします。
花もさっと茹でれば、
三杯酢にしていただけます。

また、採りたての花と葉に直接衣をつけて、
天ぷらやかき揚げにしてもおいしいです。

周りが冬枯している時期なら
どこにクローバーが生えているか分かりやすいので、
チェックして、春を待つのも楽しいでしょう。