冬の厳しさに育まれる大麦若葉

冬の厳しさに育まれる大麦若葉

大麦若葉を育てる過程で行なわれる「麦踏み」という作業をご存知でしょうか。

麦踏みとは、大麦の種が発芽した後、芽が数枚出そったところで、
その新芽を上からぎゅっぎゅっと踏みつける作業のことです。

せっかく芽吹いた新芽をわざわざ踏みつぶしても大丈夫なのかと、
心配になりますが、
この作業は良い大麦若葉を収穫するために欠かせない作業です。

麦踏みをすることで、麦の根が霜によって浮くことを防ぎ、
また踏むことで若芽の折れ目から植物ホルモンが生成され、
茎が太くなり、株の分けつが促進されます。

また、麦踏みとともに畝の土寄せを行う事で、雑草を抑え、
水はけを良くすることで、根腐れを防ぐ事にもつながります。

健康な栄養価の高い大麦若葉を収穫するためには、
手間を掛けて育てる必要があるのです。

厳しい寒さの中で、広大な畑を専用の機械に乗って作業をする
農家の方には頭が下がります。

春の到来とともに大切に育てらた大麦若葉は、
日差しを受けて輝きます。

今が収穫時期の大麦畑は、
緑のじゅうたんという表現がピッタリです。

大麦若葉に含まれる食物繊維は、栄養豊富な食品として、
すでに認知され、体の中の老廃物を外に出すデトックス効果や、
スポンジのように水分を含み便を柔らかくし、
自然な排出を促す働きがあります。

食物繊維をたっぷり摂取することで、ぜん動運動が活発になり、
便秘の悩みを解消することもよく知られています。

成長の過程で何度も踏まれながらも、強く丈夫になる大麦若葉は、
健康食品にぴったりの食材といえます。


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