白い筋肉赤い筋肉

プロの運動選手は、
より高いパフォーマンスを発揮できるように、
その競技に適するトレーニングを重ねます。

走ることが専門の陸上競技の場合、
100mや200mを専門とする短距離選手は、
数十秒の間に爆発的な走力を出せるような練習を重ねますし、
マラソン競技に出場する長距離選手は、
2時間を超えてもスピードが落ちないような持久力を
維持できるような練習を重ねます。

その結果、それぞれの種目に長けた筋肉が発達します。

体型を見れば明らかです。

短距離選手の場合、
胸が厚く、がっちりした太ももや分厚い胸板が特徴的です。

一方、長距離選手の場合は、同じ筋肉質ではありますが、
短距離選手と比較すると、スラリとした姿が特徴的です。

これは瞬発力を生み出す際に力を発揮する白筋(速筋)と
持久力に優れた運動をするのに向いている赤筋(遅筋)の
いずれを強化したかの差によるものです。

白筋の場合、
すぐに体内の糖をエネルギーとして使用し、
無酸素で瞬発力を生み出します。

ただし蓄えられている糖質がなくなれば、
燃料不足の状態となり出力がグッと落ちてしまいます。

一方、赤筋の場合は、
エネルギー源は体に蓄えられている糖と脂肪で、
酸素を使用しながら動きます。

体内に蓄えられている糖が無くなっても、
脂肪を分解しながらエネルギーとして使うため、
長時間その能力を維持することができます。

ダイエットのための有酸素運動(エアロビクス)では、
体内の脂肪を消費するために、赤筋の特徴を利用します。

白筋と赤筋の色の違いは、
酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する
ミオグロビンという色素タンパク質の量の違いです。

イルカやクジラなどの水生哺乳類は、
長い時間水中に留まるため、
大量の酸素を貯蔵しなければならず、
ミオグロビンが大量に含まれているため
肉の色は陸上の哺乳類よりも赤いという特徴があります。


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