パプリカは健康野菜
長雨による日照不足で、
店頭に並ぶ野菜の価格は例年よりも高めでしたが、
梅雨明け後になると、晴天が続きで、
野菜の値段も徐々に落ち着いてきたようです。
緑色や黄色のズッキーニ、紫のナス、真っ赤なトマトなど
鮮やかな色の夏野菜は、目も楽しませてくれますが、
カラフルといえばパプリカもそうです。
赤、黄、緑、オレンジ色のパプリカは、
夏サラダを彩る定番ですが、
その姿は、ピーマンとそっくりです。
しかしパプリカとピーマンは生物学的には違います。
いずれもナス科トウガラシ属の野菜ですが、
パプリカが、複数年に渡って生存する多年草なのに対し、
ピーマンは、1年以内に成長、開花し、種子を残して枯れる1年草です。
また出荷するタイミングも違います。
パプリカは、成熟してから収穫されますが、
ピーマンは成熟する前に収穫されます。
その違いが、一個あたりの価格の差にも出ます。
また完熟のパプリカは、
ピーマンよりも栄養価が高い野菜です。
赤パプリカは、
動脈硬化や心筋梗塞を防ぎ、
老化防止にも良いと言われる
抗酸化物質のカプサイシンを多く含んでいます。
黄パプリカは、
視力低下や眼精疲労の予防に欠かせないルテインを多く含み、
シミ、ソバカスを防ぐビタミンCも多く含んでいます。
オレンジパプリカは、
赤と黄色パプリカのいずれの成分も含む
オールマイティなパプリカです。
またパプリカは、抗酸化作用によって老化を防ぐβ-カロテン、
エイジングケア効果があるビタミンEも含んでいます。
パプリカは、夏を乗り切るための野菜と言えるでしょう。